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トランスクリプション
00:00
00:04なんとこれが俺の家
00:08狭いが庭付き
00:11おまけに水道も風呂もある
00:14さすが元ルーシーの家だ
00:16しかし行きがかり上とはいえ
00:20首都に持ち家とは文不相応にも程があるよ
00:24住み始めて5日経つけど
00:26まだ全然慣れない
00:30おはよう
00:34そしてこの状況にも慣れない
00:40行きがかり上とはいえ
00:42思春期の女の子と同居することになると
00:45朝ごはん遅くなってすまないね
00:48料理は不慣れなもんで
00:50適当でいいのに
00:52今日のおかずこんなんでよかった?
00:54好きなものとかある?
00:57食えればなんでもいい
00:58ああそう
01:00あと昨日着てた服洗濯するからだ
01:03いい 自分でやる
01:05ああそう
01:06でも君の洗濯って石鹸使わないで水にさらして絞って干すだけだよね
01:12あらゆる面においてすっごく遠慮されてる気がする
01:17
01:17何?
01:19その
01:19トイレ借りてもいいか
01:21あのね
01:22それ毎回聞かれるけど
01:24ここはミュウイの家でもあるんだから変に遠慮しないで
01:28分かった
01:29これからは無断で使うようにする
01:32無断って
01:34どんな遠い道のりでも
01:41踏み出す一歩目の勇気があったんだ
01:46何度もぶつかって
01:50何度つまずいても
01:53きっとたどり着けるから
01:58ずっと
02:10あの日見た景色を
02:14追いかけてるだけじゃ追いつけなくて
02:19何千回糸でも
02:22何万回も欠けて
02:25セールド
02:26投げ出しそうだけど
02:29聞き分けない心臓が
02:33またやらるって叫ぶから
02:36また強く願い込めた
02:40それでも
02:42それでも戦って
02:43何かを失って
02:46すべて
02:47間違いだとしても
02:51今置かれるのは
02:54自分自身だけだった
02:57超えて
02:58行け
02:59憧れとヒーロー
03:04この番組は
03:09ご覧のスペーサーの提供で
03:11お送りします
03:12片田舎のおっさん
03:17親の苦労を知る
03:19この年頃の子供は
03:23道場で散々相手してきたのに
03:25やはり同居となると勝手が違う
03:28しかし
03:29一緒に暮らしていく以上
03:31遠慮されっぱなしではつらすぎる
03:33どうにかして距離を縮めないと
03:35この串焼き
03:37若い女の子に人気なんだよ
03:39うん
03:40クルニとフィッセルが
03:41よく食べてるってだけなんだけど
03:43一応薄じゃないからね
03:45味はどうだい?
03:47めちゃくちゃうまい
03:49よし
03:50食べ歩きで仲良くなるぞ作戦
03:52まずまずだな
03:53お次は?
03:55劇場?
03:57ミョイはお芝居見たことある?
03:59姉に決まってるだろ
04:01俺もずっと田舎暮らしで本格的なやつを見てみたかったんだ
04:05付き合ってもらえるかな?
04:07まあいいけど
04:08じゃあ入ろう
04:10あなた様を愛するがゆえあなた様を許すことができないのです汝を愛し続けるために汝の許しは壊ぬさすが大きな劇場の芝居見応えやったなぁミウイはどうだった?うん主役の男が勝手なこと言っててムカついたけど結構面白かったほんほん俺はヒロインの方がわがままに見えたけどミウイが言うのも一理あるねえ?
04:46ということで共通の話題もできた
04:48この調子で距離を縮めていければ
04:55別についてこなくてもいいのに?
04:58まあそう言わないで
05:00一応後見人としてのご挨拶もあるからね
05:03あと俺も魔術師学院に興味がないわけじゃないし
05:08おっここが校門か
05:10大きいね
05:12うん
05:19よしよしあんまり来てる
05:21とりあえず職員室を探さないと
05:24あのもしかして転入希望の生徒さんと親御さんですか?
05:28えっはいそうですけど
05:31私キネラ・ファインと申しましてこの魔術師学院で教師を務めております
05:36ご丁寧にどうも
05:38ベリル・ガーデナントと申します
05:40こちらはミウイです
05:42どうも
05:43良ければご案内いたしましょうか?
05:45助かります
05:47立派な学院に寄与されて
05:49勝手も分からず立ち尽くしていたところでしたので
05:52よろしくお願いします
05:54おっミウイが固くなってる
05:57ちょっと可愛いな
05:59そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ
06:02ではこちらへ
06:04窓は全部ガラスか
06:15さすが国内随一の教育機関だな
06:18ところで当学院にはどなたかのご紹介で?
06:22はい
06:23ル・ダイヤモンド魔法師団長が勧めてくれまして
06:27あら学院長直々のお声掛けでしたのね
06:31キネラ先生、おはようございます
06:34はい、おはようございます
06:36みんな礼儀正しいですね
06:38国を代表する魔術師になるかもしれない形ですから
06:42そのあたりの教育もカリキュラムに組み込まれています
06:45うん、ミウイはこの雰囲気に馴染めるのだろうか
06:50時間がかかるかもしれない
06:52学院長の推薦状がありますので、適正試験は免除となります
06:59よかったね、ミウイ
07:01ああ
07:03ところでミウイさん、魔法専攻はお決まりですか?
07:07魔法専攻?
07:09魔法にはいくつかの体型がありまして
07:11ほとんどの魔術師は得意不得意がありますから
07:14はあ
07:16私は本能しか出せない
07:18でしたら、ミウイさんは
07:20構成魔法が向いているかもしれませんね
07:22構成?
07:24すいません、魔法の方がカラッキシでして
07:27ご説明します
07:29魔法は大別すると、構成魔法、防成魔法、回復魔法、強化魔法、生活魔法のご体型があり、炎を出すのは構成魔法の一種ということです
07:43なるほど
07:45あとはそうですね
07:47学生寮に入られるかどうか決めておいてください
07:50え、寮があるんですか?
07:52はい、地方出身者に限らず近隣からの学生も多く入寮していますよ
07:57ご覧になっていかれますか?
08:04授業中ですので、寮生は出払ってますけど
08:07広くてきれいですね
08:16ここが食堂です
08:18朝昼晩と3食、栄養面に配慮したものが提供されます
08:22お風呂は交代で使うのであまりゆっくりはできませんね
08:28ここは現在空き部屋ですが必要な家具は備えています
08:34おっ!
08:35なんかすごい立派なリオだったね
08:41うん
08:42中央区まで戻ってどっかで昼ご飯食べて帰るか
08:46うん
08:47あんなに良い量があるなら、そこで暮らしたほうがいい
08:53いやでも、他の子供たちとの共同生活にミュウイは順応できるのか?
08:58やはりしばらく俺と一緒に生活したほうが
09:02何か食べたいものある?
09:05別に、何でも
09:07うーん、この態度は同世代の子たちに受け入れられるのか?
09:12いや待て、そもそも相手が俺みたいなおっさんだからこんな感じになっちゃうのか?
09:17ん?蝶詰めが自慢の店、ここでいい?
09:21うん
09:23満席だな、他は当たるか
09:26先生!
09:27え?スレナじゃないか、奇遇だね
09:30私と相席で良ければですが、座られますか?
09:34助かるよ、ありがとう
09:37お礼を言うのが遅れたけど、新しい件はありがとう、すごい技者だよ
09:43いえ、当然のことをしたまでです
09:46ところで先生、その子は?
09:50うーん、どこから話したもんか
09:53込み入った事情があるというのは、お察ししますが
09:57とりあえず、この子の名前はミュウイ
10:00どうも
10:01スレナ・リサンデラだ
10:03先生には過去、お世話になった
10:05結論から言えば、俺はミュウイの後見人になっていて
10:09今は一緒に住んでいる
10:14そんなにびっくりする話かな
10:17失礼しました
10:19まあ、私が口を挟む問題でもないと思いますが
10:22お待たせしました
10:24さあ、食べようかミュウイ
10:27うん
10:28スレナ、仕事の方は最近どうなんだ?
10:32この時期は毎年、首都近辺でのモンスター狩りが多いですね
10:37季節によって出やすいモンスターがいるのか?
10:40いえ、近日、スペンドヤードバニアの施設団が来訪するので
10:45施設団?
10:46ご存じありませんでしたか
10:48年に一度の友好行事です
10:50そのため治安工場の一環として周辺のモンスター狩りがギルドに依頼されるというわけです
10:57冒険者といえども国のしがらみはあるってことか
11:03うまい蝶詰めだった
11:06俺は騎士団庁舎に寄って行くからミュウイは先に帰ってて
11:10あ、分かった
11:11ああ、そうそうミュウイは魔術師学院に通うんだ
11:15スルナからも激励してもらえるかな
11:18おお、魔術の素養が
11:21魔術師学院はハエヌキたちがさらに競い合う場所だ
11:25厳しいぞ
11:27分かってるよ
11:29激励してくれって言ったのに何で脅してるの?
11:33先生に貢献していただくからには無様に負けることは許されん
11:38君は俺のことを何だと思ってるのかな?
11:41おっさんが強いのは知ってるよ
11:44おっさんだと!
11:46まあまあまあまあまあ
11:49申し訳ありません、つい
11:52すまなかったな、その…それほど先生は偉大な方なんだ
11:57まあ、なんとなくそれは…
11:59いや、俺はそこら辺にいる普通のおっさんだよ
12:08分かっているならいい
12:10ではミュウイ、またな
12:11うん、また
12:16おっ、ミュウイ、スルナと少し打ち解けた?
12:20彼女は見込みがありますね
12:22ん?
12:23口の聞き方はなっていませんが、目に濁りがない
12:26有望ですよ
12:28そうだね
12:30だからこそ、いい環境に置かないと
12:33しかし、どっちがいいのか?
12:35どっちがいいのか?
12:39ミュウイさんが魔術師学院に…
12:42うん、それでちょっと考えててね
12:44リョウに入れるべきか、このまま同郷を続けるか
12:48ど、ど、ど、同郷!?
12:50そんなびっくりする話かな
12:52後見人になったんでね
12:54あと、ルーシーが以前住んでた家をくれたし
12:58そ、そうでしたか
13:00それ、断然リョウのほうがいいっすよ
13:04え?
13:05だって、通学時間ゼロっすよ
13:07ご飯も出るし、フィスちゃんもリョウがあって助かったって言ってたっす
13:12確かに、でも共同生活に馴染めるかっていう不安もあってね
13:19不慣れであればこそ、早いうちに経験させておくという考え方もありますゆえ
13:25うん、うん
13:27そういえばスレナとも最後は少し馴染んでたし、なるようになるのか
13:32い、一般論ですが、魔術師学院で研鑽を積むのであれば、リョウが合理的かと
13:38うん
13:39たいはありません
13:41うーん、そうだね
13:44そりゃ普通に考えたらリョウのほうがいいじゃろ
13:48やっぱり?
13:51お主、わざわざそんなことを聞きに来たのか?
13:54まあね
13:56入っていいぞ
13:59団長、報告書できた
14:01悪いの
14:02家まで持ってきてもらって
14:04先生、こんばんは
14:06こんばんは
14:08そういえば、フィスモ魔術師学院にはリョウから通っておったの?
14:13もちろん、すごく便利だし、リョウに入らない理由がない
14:16そっか
14:19なんで?
14:20フィスにもこの前話したじゃろ?
14:22ニュイという才能あるものがおってな、ベリルが貢献しておる
14:26ああ、その子は私が教えることになるかも
14:30え?
14:31無臭な人材が不足でな、フィスに学院の講師を兼任させる予定なんじゃ
14:37先生、褒めて
14:39本当にすごいよ、フィスセルは
14:42むふう
14:44それに引き換えよ、俺は
14:47まあ、ニュイとお主の場合、寮に入るかどうかは
14:51うん
14:52お邪魔したね
14:56先生、様子が変?
14:59ふん、悩む必要もないことを悩んでおるんじゃろ
15:03後見人、親を知らないミュイの親代わりになれたらと思ってたけど、ここが私の部屋でいいか、うれしくなってしまったんだよな、あのとき、でも、すばらしい漁にミュイも引かれていた様子だったし、ミュイの将来を第一に考えないと、本当の親代わりとは言えない。ただいまーっと。
15:18おっさん、ちょっといいか?何で?何か変な音がする。音?多分、ここだと思う。
15:38こんなところから音が鳴ったら気がちって本も読めないよねどれどれ裏側から音が出てるみたいだなよいしょっとうん?穴?
16:01ネズミ?
16:04何だ、ネズミかよ。
16:08ええっ。
16:24絶対に追い出してやる。
16:26ネズミくらいほっときゃいいだろ。何向きになってんだ?
16:30ダメだ。ネズミに噛まれたら危ないんだぞ。
16:37こいつらのせいで、ミュイが病気にでもらったらどうするんだ?
16:42あたしはそんなにやわじゃねえ。
16:45ネズミなんて、なんとおくじゃ毎日見てたし。
16:47そんな暮らしは、二度とさせない。
16:56よし。
16:58あら?
17:02何?
17:03出て行かないなら捕まえるしかない。
17:12は?
17:18どこだ?
17:19ちょっと。
17:30この!
17:38もらった!
17:42あと一匹。
17:43そうか。
17:49こいつが最後なんだ。
17:50集中しろ、集中。
18:02ネズミ相手じゃ何考えてるかわからんし、5の線が取れない。
18:05くそ。なんてしぶといんだ。
18:14ん?
18:16きょう!
18:18きょう!
18:23きょう!
18:25きょう!
18:28よくね。
18:30うう…
18:32ん?
18:33きょう!
18:38手伝ってくれたのか?
18:42きょう!
18:44きょう!
18:46きょう!
18:47きょう!
18:48きょう!
18:55ネズミよけの団子を、近所の飲み屋さんから分けてもらってきた。
19:00うーん…
19:01ことでもう大丈夫だ。
19:02よいしょ、とおっ、晩ご飯作るからゆっくり本でも読んでて。
19:15変な音がするって俺をあてにしてくれた。
19:18俺をあてにしてくれた
19:19ネズミくらいほっときゃいいって言ってたのに
19:22最後は手伝ってくれた
19:25人に協力することができるなら
19:31寮で暮らすことについて
19:32なおさら心配はいらないな
19:34お腹空いちゃった?
19:37パンならダイニングの棚にあるから
19:39先に食べてて
19:40飯作るの手伝うよ
19:43助かるね
19:46じゃあ大根の皮を剥いてもらおうかな
19:50正直ちょっと寂しくはある
19:54せっかく少しは打ち解けられたのに
19:57離れて暮らすことになるのは
19:59でもやっぱりミュウィにとって
20:02一番いい暮らしを選択すべきだ
20:04この家は夏休みとか年末年始とかに
20:11ミュウィが帰って来られる場所ってとこかな
20:14じゃあいただこうか
20:17ミュウィが手伝ってくれたおかげで早くできたね
20:22ほんとかよ
20:24まあこれからもっとうまくやれるようにするつもりだけど
20:28そうだね
20:29当面は料理しなくて済むけど
20:31将来のことを考えるとできたほうがいい
20:33将来の話なんてしてねえよ
20:36私は早く覚えなきゃいけねえんだ
20:38でも魔術師学院の寮は食事付きだから
20:42作る必要ないよ
20:44寮には入らねえ
20:46ここから通う
20:48え?
20:49いやいやいや
20:50どう考えても寮のほうがいいよ
20:53通学も楽だし
20:54食事だってちゃんとしてるし
20:55年の近い子たちと一緒に暮らせるし
20:58ここから通うつってんだろ
21:00なんで?
21:02ただお前ろって言われてもよくわかんねえんだ
21:10だから食わせてもらってる分
21:13家のこととかはやる
21:14やり方を教えてくれ
21:17私みたいなもんでも
21:24少しはおっさんに手を貸せそうだし
21:26それにもしまたネズミが出たとき
21:29私がいないと
21:30家の中がめちゃくちゃになっちゃうだろ
21:32うん
21:33その通りだ
21:35それと
21:36食べたいもんあるかっていつも聞いてくるけど
21:38うん?
21:40私はあったかいもんがいい
21:42わかった
21:44スープとかシチューとかポトフとか
21:49毎日作ろう
21:52ニヤニヤすんな
21:54気持ち悪いんだよ
21:56え?
21:56いやこれは多めに見てほしいな
21:58だから気持ち悪いっての
22:01遥かその先へ
22:08止まることなく
22:10さあ突き進め
22:13今がその時
22:15キープアップフライド
22:16思えばこんなにも遠くまで来たもんだな
22:31身の丈の小壁で
22:34君堂々まだ進行計算
22:37容赤のない時の風に惑うひとり
22:41ゆっくりと重なりゆく人の影が
22:46ひとふたみに揺れ
22:56守りたい笑顔があるんだ
23:00忍ばせた想い
23:03がふたかせる
23:05日は昇り
23:07また新しい朝
23:10注ぐ光は
23:12虹なき王へ
23:15さあ突き進め
23:17今がその時
23:20チョウ詰めを食べるなら
23:37パリッとはじけるような食感のやつがいい
23:39しかし酒が進むと
23:41うまけりゃ何でもいいかってなるのがオッサンだ
23:44次回片田舎のおっさん
23:46神速の剣を喰らう
23:49アメクタカオの推理カルテ
23:5220日火曜夜9時

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