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00:00人間の本質を心に求めるなら、脳水のほかは人工の入れ物に置換可能だとこの人は考えたのさ。
00:12つまりこの建物が今坂幸四郎が作り上げた新しい人体のデザインなんだ。
00:19そして今、この入れ物に収まっている意識の主は久保だ。
00:24誰だ?
00:27まさしくここは久保春光の中なんだ。
00:30私の中だと。
00:33もうたくさんだ、京国道。
00:35関口辰巳。
00:38久保になってしまいそうだ!
00:40やはり君の猛量が一番大きいようだね、関口君。
00:44忠禅師さん、どうして奴がこんなことに。
00:48久保もまた被害者なんだよ。
00:50えっ?
00:51久保はね、こんなことに出くわさなければ奇影の幻想作家として真っ当な人生を送ったかもしれないんだ。
00:58なぜだ?
00:59彼が当たった通り者とは一体何なんだ?
01:02カナコを見たんだな。箱に入った。
01:058月31日、久保春光は養母の葬式に出るため夜行列車に乗った。
01:15そこで彼はそれを見た。
01:17でも、カナコの箱を持ち出した須崎は焼却炉で殺されていた。
01:20誰だ!?
01:21久保にカナコを見せたのは!?
01:23一体誰だ!?
01:24雨宮だよ。
01:25雨宮だよ。
01:26雨宮だって!?
01:27おい、峡谷堂。
01:28なぜだ?
01:29なぜ雨宮がカナコの箱を?
01:31松岡さん、あなたは彼をバカだと思っていた。
01:35フッ。
01:36私の人生観で押し量ればバカだね。
01:39無償の献身など。
01:40あの人はいい人でした。
01:42ハッ。
01:43いい人。
01:4414年間も一緒に暮らしてきた男がいい人ですか。
01:47そんなにいい人なら、なんであなたは結婚でもなんでもしなかったのだ。
01:52わ、私は…
01:54松岡さん、あなたには受動的に見える人生も、視点を変えれば一変する。
01:59彼は望み通りの人生を送っていたんですよ。
02:02望み!?何を!?
02:04彼は陽子さんではなく、カナコちゃんを愛していた。
02:08何だと!?
02:10最初あの人は、カナコがどういう状態で生きているのか、よく知らなかった。
02:16カナコが良くなったら、あれをしよう、これをしようって、そんな話ばかりしていました。
02:23湖が見たいって言っていたから、まず湖に行こう。
02:273人で、お弁当を持って行こうと言いました。
02:31お弁当?
02:33静かに暮らしたかった。
02:36感情の起伏のない、凡庸な暮らしが、同じことを繰り返す毎日が、たまらなく大切だったのです。
02:46激しく怒ったり、深く悲しんだり、そういう暮らしはもうたくさんでした。
02:53私たちは作り物の家族でしたが、愛情とは、そんな平凡な繰り返しの中で育まれるものなのではないでしょうか。
03:04でも、カナコはもう二度と湖なんか行けない。
03:09お弁当なんか食べられない。
03:11あの子はもう、いもちょうもないんです。
03:15あの人は、スザキさんの計画にも反対した。
03:20スザキさんの計画は、手足を切ることが前提だったのです。
03:25手足を切るだって!?
03:27スザキさんはそれを、カナコが生きている証に使うつもりだった。
03:31切り取った指でも送ってくるつもりか。
03:34それはダメだ、中禅師君。
03:36死後切断か生体切断かの判断くらい、いかに警察が無能でもわかる。
03:41腕は生きていたんですよ。
03:43何?
03:44美増坂さん。
03:46あなたは戦時中、事故でちぎれた兵隊の手首を生かしておく実験をしていたことがありましたね。
03:52あの時は、8日間生きていたんでしたか。
03:54つまらぬことを覚えている。
03:57あれは遊びだ。
03:58人間を人間たらしめているのは、脳に宿る意識だけだ。
04:02腕だけが生きていたところで無意味なのだ。
04:05生きている腕だと。
04:07スザキさんの生命維持法とはそれだったのですね。
04:11ええ。 だから雨宮さんは悩んだ末に、脅迫に使う以外の手足は僕にくれと言いました。
04:18く、くれって、一体。
04:20カナコちゃんの右手と両足はね、水槽にされたんだ。
04:25彼女が怪我をする直前に行こうとしていた場所に。
04:29湖か。
04:30それはもしかして相模子の。
04:31最初のバラバラ事件。
04:33あれはカナコのものだったのか。
04:35手足を運んだトラックは、荷台の留め金が馬鹿になっていた。
04:40そうだね、福本君。
04:41あ、あ、はい。
04:46峠の道は蛇行している。
04:48腕の箱は落ちた。
04:50大たるみ峠の右腕か。
04:52その後、雨宮さんとスザキさんはずいぶん揉めていた。
04:56二人ともすごい賢幕で。
04:59その時、スザキさんがあのことを言ってしまった。
05:02あのこと、またあのことだ。
05:05そして8月31日が訪れた。
05:08騎馬刑事たちをここに案内すると、すぐに彼は腕に会いに行ったのでしょう。
05:13腕に?
05:14左腕は脅迫用にスザキさんの延命装置に保存されていた。
05:18それは焼却炉ですね。
05:20なっ。
05:22そこには旦那がいて、普段はなかなか会いに行けなかった。
05:26雨宮、俺に話があったわけじゃなく、カナコの腕に会いに。
05:31俺は、生きた腕の上に寝ていたのか。
05:36彼は大勢の警官が行き来する中、物岩の禁断の密会を楽しんでいた。
05:42のみならず腕を連れ出そうとまでした。
05:45つ、連れ出すってそんな。
05:47新しい幸福獲得の方法を彼は習得しつつあったのです。
05:52彼は狂おしいまでに現実工程のできる人だった。
05:56バ、バカな!
05:57焼却炉の中の腕は美しいまでに生きていた。
06:02その腕と対面して、彼は行き着いてしまったのです。
06:07悲願に。
06:08行ってしまったんだな。
06:11あいつは。
06:12そんなことをしたら腕は死んでしまうのに、もうどうでもよかったんだな。
06:17そこに須崎さんがやってきた。
06:20腕よりもさらにインパクトの強い精鋭物を持って。
06:24雨宮は腕を入れるつもりだった箱で須崎を殴りその箱と共に出本した。
06:34まさか、あの小説は。
06:40聞こえましたか。
07:00あの小説は全部本当のことだったのか。
07:03ああ。
07:04ああ。
07:05あの顔は生きていたな。
07:06え、生きてたって、だって。
07:11心配は機能していた。
07:13一日ぐらいなら生きている。
07:15箱の中の娘は屈折した半生を生きた若手幻想作家を思う、悲願へ連れ去ってしまった。
07:22彼はかな子の幻影に取り憑かれ、同じ娘がどうしても欲しくなり、そしてそれを作ろうとした。
07:30ああ。
07:33ああ。生きている。
07:35なんだかひどく、男が羨ましくなってしまった。
07:38それが動機か。
07:39じゃあやはり、あの娘たちは生きたまま。
07:42馬鹿な話にならない。
07:45できるわけないじゃないですか。
07:48あなた手付けねえから手足をぶった切って、生きてるわけがな。
07:52ああ。
07:53ああ。
07:54それができるという生きた証拠を見たんだよ。
07:57かな子というね。
07:59ああ。
08:00少女を箱詰めにする実験にことごとく失敗した久保は、警察の手を逃れると有金を持ってここに来た。
08:08先達にその方法を聞こうとね。
08:10だ、でも、久保はどうやってこの場所を。
08:13えのきず探偵が喫茶店で、久保にかな子の写真を渡した。
08:19そこにより子が訪れる。
08:21久保はその実験を成功させた男の名と、この研究所の存在を彼女が得た。
08:27やってきた久保を。生態実験の材料にしたのか。
08:31彼自身が望んだことだ。患者の許可は取ってやる。
08:36ってめえ。久保が。久保があの箱の中に。
08:41雨宮、久保、須崎、頼子と母、君へ。殺された少女とその家族。
08:48あんたは多くの他人の心に猛霊を植え付けてしまった。
08:52彼らだけじゃない。ここにいる全員が見てはならぬものを垣間見てしまったんだ。
08:57黙れ、忠善寺。皆勝手にそちらから関わってきたのだ。
09:02私の医療行為と殺人鬼の行為を一緒にするな。
09:05一緒になんかしちゃいませんよ。ただ僕はあなたに忠告したいだけだ。
09:10忠告?
09:11あんたの究極の目的は、脳を除くすべての部分を機械に取り替えて、永遠に生きることでしたね。
09:18そうだ。醜く劣れる肉体など、所詮精神の乗り物に過ぎん。
09:23あなたはそれほどに醜くなったキヌ子さんが嫌だったのですか?
09:29何?
09:30何?
09:31ミマサカコウシロウ。最後にあなたの物語を語っていただきましょう。
09:37ミマサカコウシロウ。最後にあなたの物語を語っていただきましょう。
09:44あなたは妻キヌ子さんの病を治すために、突如それまでの専門を捨て、機械人間の研究に没頭し始めた。
09:52だが本当は、あなたは醜くなるキヌ子さんを厭う気持ちをごまかしていただけだ。
10:01キヌ子さんに必要なのは、あなたの忍耐や包容力だったはずなの。
10:05知ったようなことを。
10:07あなたは何のためらいもなく、窪を実験材料にしてしまった。
10:11それほどまでに、あなたがこの研究に執着する理由、肉体をそこまで憎悪する理由は何ですか?
10:17肉体を憎悪するだと?
10:20どうするだと?
10:21もうやめてください、忠禅寺さん。父は、父は悪くありません。あれは私が…
10:26目を覚ませ、陽子さん。今さか光四郎はあなたが思っているような男じゃない。
10:30忠禅寺、この女は私の娘だ。娘が父に従うのは当たり前だ。あのこととは関係ない。
10:36てめえ、何をしやがった。
10:38妖精旦那、僕の邪魔はするな。あんたは陽子さんを。
10:42許して。
10:43こういったかなこの分か。
10:48止めて。
10:51金子は。
10:54陽子さん、言わなくていい。
10:58金子は父の子なのね。
11:01言わずに進めば、もう少しでこの人の猛量が落ちたのに…
11:15I asked my father.
11:20Yosey, Yoko.
11:21I wanted to take my father to my mother.
11:24My mother was sad to be sad.
11:29My mother's disease is not my father's fault.
11:32However, my mother was able to heal the disease.
11:37My father was still alive.
11:40My father was a奴隷.
11:43My father was able to heal my mother.
11:47But I didn't tell my mother.
11:49That's why I didn't tell my father.
11:51That's why I wanted to heal my father.
11:54When I was born, I was happy to be born.
11:57I wanted to be born.
11:59But I didn't want to be a child.
12:03That child was the last one.
12:06My mother was the last child.
12:09I didn't want to be a child.
12:11I wanted to be a child.
12:12I wanted to be a child.
12:15I wanted to be a child.
12:18Yes.
12:20do you have to be a child?
12:21Yes.
12:22Right.
12:23Yosey.
12:24You told me that I got into your life at the other people.
12:28But I got into my life now and that I was discovered...
12:30You're Pastor of Chiu-Yoko.
12:34Yes.
12:35That's interesting.
12:36You're a scientist, and you're a scientist.
12:40But you're one thing you gave me.
12:44The world is not only in the outside.
12:46It's rather in the inside of the brain.
12:49If you can't do the outside world,
12:52you'll need to be able to get the body of the body.
12:55You can't do it.
12:56You can't do it.
12:58You can't do it.
13:00You can't do it.
13:01You can't do it.
13:03You can't do it.
13:05It's perfect.
13:07You're a thousand-year-old king.
13:10You're crazy.
13:11That's a幅.
13:13You're not a mind-blowing.
13:14It's not a mind-blowing.
13:17You're a mind-blowing, Chouzenji.
13:19You can't tell that I'm good.
13:22You're a mind-blowing.
13:25The mind-blowing is a mind-blowing.
13:28You're a mind-blowing, Chouzenji.
13:34Chouzenji.
13:35What are you?
13:37What are you saying?
13:38What did I say?
13:39If you trust me, you will win.
13:42You will win.
13:43You will win.
13:44You will win.
13:45You will be the only weapon,
13:47I will take you.
13:48Chouzenji, you-
13:49Chouzenji!
13:50Let's go.
13:52Kuo was a healthy man from Kanako.
13:55You will be asked for any kind of crime.
14:01What are you doing?
14:03Stop it,関口! You want to go to the right side?
14:12Yoko, come!
14:15It's not!
14:16Let's go!
14:17What are you doing? Hurry up!
14:19On the elevator!
14:20It's okay. There's a警官 down there.
14:22Go!
14:23Get out of here!
14:28No.
14:31Kiba-san, please!
14:33Kiba-san!
14:34Let's go, brother.
14:36Let's go.
14:41On the other side.
14:42Oh!
14:43Oh!
14:44Oh!
14:45Oh!
14:51Oh!
14:52Hey!
14:53and
14:59yeah
15:05息苦しい 正しい人体のあり方を教えよ
15:09頭が痺れる さあ箱に入る
15:16私はもう人ではない 猛猟だ
15:22私の実体は 私の方ではなく
15:27箱の方なのだ
15:29私は猛猟の箱だ
15:46あっ
15:53あっ
15:55あっ
15:58あっ
16:04あっ
16:08あっ
16:14This man killed my father.
16:17This man killed me.
16:21I can see it.
16:24I'm going to kill him.
16:44I'm going to kill him.
17:03I'm going to kill him.
17:12I'm going to kill him.
17:24You're not going to kill him.
17:42いやー、テレビっていうのは全くすごい箱ですね。
17:48みんな食い入るように見てましたよ。
17:51あんな箱を見て暮らすのは怖いな。
17:54どんな通り者に出くわすか。
17:56あ、そうそう。
17:57福本君は巡査を辞めて歯ブラシの販売員をやってるそうですよ。
18:02おや、皆さんお揃いですね。
18:05やあ、イサマヤじゃないか。
18:09あちこち行ったものだな。 それで釣れたのかい?
18:12まあまあね。
18:14それより去年の秋だったか、変な人に会ってね。
18:17変な人?
18:18島根の河合ってとこに、もののべ神社ってのがあってね。
18:22京国君、知ってるんでしょ?
18:2410月に祭礼があるんじゃなかったか。
18:27やぶさめとかをやる。
18:28そうそう。
18:30御子舞とかあって、それを見に行ったんですよ。
18:33そしたら、宿が一緒になってね。
18:35こんくらいの大きさの鉄箱を持ってるわけ。
18:38箱?
18:39大事そうに抱えて、それでたまに蓋開けて、
18:42ほーら馬だよとか、巫女さんが踊ってるねとか話しかけてるわけ。
18:46幸せそうにね。
18:48あんまりおかしいから聞いてみたんだ。
18:51その箱には何が入ってるんですかって。
18:54そしたら…
18:55そしたら…
18:57あ、お気づきになりましたか。
19:02いやね、真っ黒い干物みたいなのが入ってた。
19:06恐獄どう?
19:19雨宮は今も幸せなんだろうか?
19:21そりゃそうだろうよ。
19:23幸せになることは簡単なんだ。
19:28人を辞めてしまえばいいのさ。
19:32私は想像する、遥かな高齢とした大地を一人行く男。
19:41降りてしまわれるのですね。
19:43残念だな。
19:49せっかくどこまでも行けるのに。
19:52それでも…
20:09私はなんだかひどく…
20:12男が羨ましくなってしまった。
20:15彼女の人とは、
20:36彼女の人とは思い出しています。
20:40彼女はほとんどのものうんだよね。

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