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00:00I don't know.
00:30I can't believe it. I can't believe it.
00:33I can't believe it.
00:35Yes?
00:36It's a simple lesson.
00:38At home, there's no good place.
00:43At the same time, there's no good place.
00:47It's a dream.
00:49It's a dream.
00:53It's a dream.
00:55It's a dream.
00:58It's a dream.
01:00It's a dream.
01:02It's a dream.
01:04It's a dream.
01:05It's a dream.
01:07It's a dream.
01:09Without the dream, there's no obvious difference.
01:13It's a dream for those who live up.
01:17It's a dream, but the dream has no need.
01:25It's a dream.
01:27You read the language?
01:29I read it, but the impression is fine.
01:39The sound of the wind, I have to say,
01:41I'm going to say,
01:43I'm going to say,
01:45I'm going to say,
01:47I'm going to say,
01:49I'm going to say,
01:51I'm going to say,
01:53This case can be made by Ego-lion.
01:58High on the covered grid?
02:03Is Ego-lion?
02:04The only meaning of Ego-lion.
02:10The name of Ego-lion can be written by Ego-lion or Ego-lion to be written by Ego-lion.
02:18Is that water-ry?
02:21水の回、和風に読むと水波となる。
02:25水波?
02:27イザナミの御事が家具土を生んで焼け死ぬ際に苦しみの挙句流した湯張りより生まれたのが水波の眼の神だね。
02:36地味が山のものなら、猛霊は水のものとしたくなるのは人情だ。
02:41日本儀でもこの考えを採用して猛霊を水神と記している。
02:46山本蔵あたりは水湖こそ猛霊であると説く。
02:51待ってくれ、峡谷道。では、本邦に渡来した水の神が、いつのまにか河童のような妖怪に落ちぶれたというのかい?
03:00柳田王なら、神が霊落してとやりかねないところだがね。
03:06この場合は、もともと水神を表す水波という読みがあって、
03:11そこに同じく水の精の性質を表す猛霊の漢字を当てたのだろう、と推測される。
03:18織口先生あたりは、これはみそぎと関係のある神だと指摘しているが、しかし猛霊とみそぎが関係あるのかな。
03:27水の精ですか。やはり猛霊は水の妖怪の類ですね。
03:35それがね、気の利いた辞書を引くと猛霊は目石の貝と出ているよ。
03:41河童の同類ではないのか。
03:44四季にこんな話がある。
03:47あるとき、土の中から亀に入った羊が出てきて、はてこれはなんじゃという話になった。
03:54そこに殺草と登場した、かの高級先生の玉奥。
04:00目石の貝は気猛霊であり、洗濯の貝は竜猛霊であり、土の貝は糞猛であると。
04:08孔子は怪力乱心を語らぬはずではないのか。
04:14その孔子が言うのだから間違いないというわけか、
04:18猛霊は目石の貝という説がまかり通ってしまった。
04:22さらに術域では豚のようだと言い、
04:25やれ、鼻が長いの、くちばしがあるの。
04:27亀に似ているのと、尻滅裂だ。
04:30ふぅ、明確な形はないんですね。
04:34それがあるんだよ。
04:36高官に最も馴染みのある猛霊の形はこれだ。
04:42これは屍を喰らう鬼ではないか。
04:46なんでこうなるんだ。
04:49根岸安森の耳袋に侍に仕えていた猛霊の話がある。
04:55柴田何ヶ市という侍が下牧を一人召し連れての旅の道中のことだ。
05:02ある夜宿場で寝ているとその者が枕元に現れた。
05:21実は老いとまを賜りたくいかがいたしと司祭申してみよ我は人間にあらず猛霊というものにて猛霊?我が友柄の者を死人の死骸を取る役目ありこたび我がその順番にてここより一理ばかりの百姓何菓子が母の死者による。
05:49百姓何菓子が母の死骸を取らねばならぬよし。
05:55うん?
05:59夢か。
06:01ところが翌朝本当にその下牧は姿を消した。
06:09そして宿から一里ほど行った先でその百姓何菓子の母の話を聞いた。
06:17ええ実は今日葬式を出したのですが延べの送りにて黒雲がだって辺りを覆ったかと思うと。
06:27漢獄の中の死骸がなくなったのでございます。
06:43ふぅ。
06:45ふぅ。
06:46屍を取るのか。
06:47猛霊は。
06:48うん。
06:49本蔵項目にも猛霊は好んで亡者の肝を食らうとある。
06:54有用雑草には猛霊と同一視される仏術という妖怪も出ていて、これは死体の脳を食う。
07:02この貨車に乗っているのが猛霊だとも言われている。
07:07こうなると水界であるという説自体疑わしい。
07:12それは猛霊が日本に輸入されて以後、その性質が変わったということなのか?
07:18いや、すでに送信記に、猛将は三つものごとく、積木、黒色、胎児、張飛、積層なりとあるし、神話では古代天帝のこの一人が猛霊だとして、同様の正気の形態を伝えている。
07:34本家の大陸でさえ猛霊についてはかようにいい加減なんだ。
07:39君にしてはスッキリしない解説だな。いつものように怪盗ランマを断つような説明はないのかい?
07:47うーん、僕なりの考えがないこともないのだが。
07:52もったいぶらずに話したまえ。
07:56この説明が残っていたね。
07:58スイナの義を行う奉装使を知っているかい?
08:02土産物の奉装使しか知れません。
08:05スイナとは、元は宮中で行われていた薬払いの儀式で、穂々と盾を持った奉装使が代理を巡る。
08:13ああ、それは確か鬼を払うのじゃなかったか?
08:17鬼ってえと、あの豆まきの?
08:20うん、それは我が国での話だ。
08:23そもそも中国で鬼とは資料のことを指し、必ずしも払うべき悪しきものではない。
08:30大陸の奉装使は猛猟を払うと言われているのだよ。
08:33猛猟を?
08:35襲来に、奉装使は矛を取って使穴に入り、四隅を打って豊梁を駆逐するとある。
08:43この豊梁だ。
08:47我が国に伝来したスイナの義は、いつの間にか猛猟から鬼を払う者に変化した。
08:53その変遷に一役買ったのが、御名寺だ。
09:03朝廷に祀らわぬ者を鬼と呼んで蔑むうち、それはやがて払うべき穢れとみなされるようになる。
09:12その鬼を払うべき祭祀を取り行う者として、御名寺が権力の中枢に入り込んでいく。
09:19その御名寺祭祀の決定版が、四角四階の祭りだ。
09:25宮城の四隅を払い清めるのが四角祭。
09:31都の四郷を守るのが四階祭。
09:34四角い結界の内部の穢れを外に追いやる。
09:37遂名の義もこれと同じ理屈の祭祀であり、
09:41引用五行説の本家である大陸では、それは鬼ではなく猛猟を払う儀式だった。
09:48京極道がなぜ猛猟が苦手と言ったかわかってきた。
09:55これが鬼ならば、御名寺である彼の専門だ。
09:59だが猛猟は鬼より古い。
10:01鬼よりももっと捉えどころもない厄介な存在なのだ。
10:05この奉創士が払う墓穴に湧く奉猟と、屍を喰らうという猛猟は、イメージとしてはそう遠くない。
10:17どちらも死体にまとわりつくものだからね。
10:20問題は水界としての猛章だが。
10:23ああ、こいつだけ毛色が違う気がしますね。
10:27この水葉の目の神はね、井戸の神とも言われているんだよ。
10:31井戸?
10:33墓穴も井戸も、四方を壁に囲まれた穴だ。
10:37そしてどちらも黄泉の国、いわゆるあの世への入り口とされている。
10:42黄泉の国?
10:43これが墓穴とすれば、ここを何と呼ぶ?
10:47ほう、ヘリとかフチですか?
10:51水葉の目はフチの神だ。
10:53水葉とは溝の旗の井だ。
10:55墓穴や井戸の四辺のフチ。
10:57墓穴や井戸の四辺のフチ。
11:00それは深く深くあの世へと続く深淵の入り口だ。
11:04そしてここには、ぼんやりとした影ならぬ影。
11:08すなわち、猛章ができる。
11:13フチ。
11:14すなわち、あの世とこの世の境界に湧く何か禍々しいもの。
11:19それが猛章の原初形態じゃないのだろうか。
11:29とまあ、そんなことを考えてみたこともあったのだがね。
11:33大したものじゃないか、京奥童。
11:35とても猛章が苦手だとは思えない。
11:38猛章をほとんど解釈しつくしたじゃないか。
11:41ほんの思いつきのレベルだよ。
11:43まだ論にすらなってない。
11:45鳥口くん、その教師は信者に向かって心に囲いを作るとそこに猛章が宿ると言っているんだね。
11:53はい。
12:02京極道、何をそんなに悩んでるんだい?
12:05御箱様の教師は知ってか知らずか、
12:09猛章のイメージを的確に捉えているようだ。
12:12そんなに大げさに困ることなのかい。
12:14今問題なのは、御箱様の信者がどんどん不幸になっていくことだろう。
12:19清野は、教師が記者額を増やすために何かしてるに違いないと言ってました。
12:24しかし、不幸になっていくなら誰もお伏せをしないんじゃないかい。
12:29それが巧妙な仕掛けがありまして、教師は記者をしろとは言わないんで。
12:35ただなのかい?
12:36はい。 ただ、ただにもただ仕掛けがありましてね。
12:41要するに不乗の罪を投げ打って清らかに暮らさない限り、
12:46幸せは減り、幸せは来ないとやらかすわけです。
12:50もっと財産を放出すればよくなる、と考えるわけか。
12:55これは一度ハマるとヒロポンみたいなもんで。
12:58行くたびに出す金額が増えて、買える幸福は減り、戻ってくる不幸は倍増。
13:04この繰り返しです。
13:05しかし、たとえ経済的に苦しくなったとしても、
13:09信者が救済されていると思っているなら、文句を言う筋合いじゃない、という話じゃなかったかい?
13:15はい。それは僕も納得しました。
13:20この話はもう終わりだ。
13:24ようやく短編集の掲載順について話せる。
13:27そうなんですが、僕は霊能者としてではなく、犯罪者としてオンバコ様を摘発したいのです。
13:35なんだって?
13:37僕はオンバコ様の教師が連続バラバラ事件の犯人だと考えているんです。
13:42えっ?どうしてそうなるんだ?
13:45何か根拠でもあるのかい?
13:48これです。一昨日手に入れた失踪少女の一覧です。
13:54それは警察の内部資料だろう。どうして君が持ってるんだ?
13:59バラバラの被害者は、四人目だけはほぼ確定しているそうです。
14:05写真館の不良娘で柿崎芳美といいます。
14:09その母親がサバ。
14:12清野の帳簿にもその名前はあるんです。
14:14娘が危ない。
14:16失踪少女の一覧で、バラバラの被害者の可能性が高いのが13人。
14:25そのうち7人がオンバコ様の信者の娘なんですよ。
14:29すごいじゃないか。
14:32でもなぜオンバコ様はバラバラ殺人を犯すんだ?
14:376月と7月の記者額が減った者の娘が失踪しているんです。
14:42オンバコ様は記者額を釣り上げるため、信者の娘を誘拐したんじゃないかと。
14:48どうかな。
14:51おっ。
14:53ダメですか。
14:55はぁ。
14:56判断を下すには、もう少しオンバコ様の情報がいるね。
15:00どんな情報ですか。
15:02お願いします。
15:05まず、お祓いの具体的な方法。
15:12どんなやり方でどんな呪文か。
15:15最後は何を使うのかも知りたい。
15:18関口君、君は暇なんだろう。
15:21暇なものか。
15:23暇だが。
15:24先生も、オンバコ大臣に力を貸してください。
15:29わかったよ。
15:31僕は何をすればいい。
15:33この帳簿をよく見ておくんだな。
15:35それから警察に情報を流すんだ。
15:38警察に?
15:39牙の旦那にでも話すのかい?
15:42あいつは担当じゃないだろう。
15:44新聞には、死体を見た観察医は里村君だと書いてあったな。
15:48彼に話すのがいいだろう。
15:50君はいつだって自分じゃ動かないんだな。
15:57楠本君恵。
16:00久保俊子。
16:03久保俊子。
16:06あの心身幻想小説家か?
16:09小説家。
16:10第2回本庁幻想文学新人賞中賞。
16:15ああ。
16:16受賞作は収集者の庭だったね。
16:19どうした?
16:21知り合いなのか?
16:23一度だけ会ったことがあるだけだ。
16:25それなら彼に当たってみるという手もあるぜ。
16:28それは断るよ。
16:31ああ、そうだ。
16:34最初に忠告したように、くれぐれもあの研究所には近づかないように。
16:38中禅師さん、あれをご存知なんですか?
16:41君たちは知らなくても良いものだ。
16:44京極堂はそれ以上何も話さなかった。
16:53机の上には、喜炭者の小泉珠代の手紙があった。
17:01珠代は掲載順ではなく、筆筆順にしてはどうかとある。
17:06手紙の横には、読みかけの久保俊光のゲラ摺があった。
17:11私は、ひどく不安になった。
17:18家を売って小さな部屋を借りた。
17:24下段の氷が気になった。
17:32まだ隙間がある。
17:39これではダメだ。
17:49箱を作ってもらおう。
18:16家を作ってもらおう。

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