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00:00:00こんばんは
00:00:04小道1Q30松原浩二です
00:00:07篠原里奈です
00:00:08まずはこの写真からご覧いただきましょう
00:00:11向かって左手が赤沢大臣
00:00:14そして右手にトランプ大統領の姿が見えます
00:00:18なぜトランプ氏は協議の前に
00:00:19自ら会談に臨んだんでしょうか
00:00:22そして初の日米協議から何が見えてきたんでしょうか
00:00:25まずはVTRで短くまとめてあります
00:00:27ご覧いただきましょう
00:00:28トランプ大統領と赤沢大臣の会談という
00:00:35異例の形で始まった日米の関税交渉
00:00:39トランプ氏がSNSで突然出席を表明したのは
00:00:45会談のおよそ10時間前
00:00:47日本時間のきのう午後7時過ぎでした
00:00:52日本が関税と軍事支援のコスト
00:00:55そして貿易の公正さについて話し合うためにやってくる
00:01:00私は財務長官と省務長官とともに会議に出席する
00:01:05唐突な出席表明を受け
00:01:09日本政府は総理公邸で急遽対応を協議しました
00:01:14今まで準備してまいったことに
00:01:18さらにその前提を加えて
00:01:20いろんな準備をさせていただいたところでございます
00:01:23アメリカに到着した赤沢大臣は
00:01:29大臣すいません
00:01:30トランプ大統領が評議への出席を表明されましたが
00:01:33大変ありがたいこと
00:01:34そして日本時間のきょう午前5時半過ぎ
00:01:42会談が始まりました
00:01:43日本側の発表によれば
00:01:47会談はホワイトハウスで
00:01:48およそ50分間行われ
00:01:51アメリカ側からは
00:01:53ベッセント財務長官や
00:01:54ラトニック省務長官
00:01:56グリア通商代表らが同席
00:01:59トランプ大統領は
00:02:02日本との協議は最優先だ
00:02:04と発言したということです
00:02:06その後トランプ氏は参加しない
00:02:11閣僚級の協議が
00:02:13およそ1時間15分行われました
00:02:16会談後
00:02:20記者団の取材に応じた赤沢大臣は
00:02:23ちょっとなんかお茶からかないかな
00:02:26ちょっと待ってくださいね
00:02:29会談の緊張がまだ残っているのでしょうか
00:02:35トランプ大統領については
00:02:37格下も格下ですので
00:02:40出てきて直接話をしてくださったことは
00:02:44本当に感謝しております
00:02:48私は本当に大統領の
00:02:50何だろうな器の大きさというか
00:02:52温かさというか
00:02:54今回の関税交渉で赤沢大臣は
00:03:00アメリカ側に
00:03:01相互関税や自動車関税などについて
00:03:05極めて遺憾だと伝え
00:03:07見直しを強く要求
00:03:09日米両政府は
00:03:13関税などをめぐって
00:03:15可能な限り早期に合意し
00:03:18首脳間での発表を目指すこと
00:03:20次回の協議を今月中に実施すべく
00:03:24日程調整すること
00:03:26閣僚レベルに加え
00:03:28事務レベルの交渉も継続することで
00:03:31合意したということです
00:03:33また赤沢大臣は
00:03:36為替をめぐる議論はなかったと説明した一方
00:03:40在日アメリカ軍の駐留経費の負担など
00:03:44安全保障をめぐる議論は
00:03:46行われたことを示唆しました
00:03:48一方のトランプ大統領は
00:03:52SNSで会談の成果を好評化しました
00:03:56貿易に関する日本の代表団と会談できたことを
00:04:02大変光栄に思う大きな進展だ
00:04:05初の日米協議前提となるトランプ関税
00:04:18日本に対するものを押さえておきましょう
00:04:20まず日本に対して相互関税が24%かかっております
00:04:25そして自動車関税がこれまでの2.5%に加えて
00:04:2825%さらにかかり鉄空アルミも25%と
00:04:32これだけの関税は米からかけられているという状況になるわけであります
00:04:37さてこの中でどういうふうに進めていくのか
00:04:42今日の会談から見えてきたものを見ておきましょう
00:04:45日本時間の今朝行われた日本政府とアメリカ政府の関税交渉
00:04:51赤沢経済再生担当大臣は急きょ参加したトランプ大統領と
00:04:56およそ50分間会談を行いました
00:04:59トランプ大統領は日本との協議が最優先とこの場で言ったということです
00:05:05そのトランプ氏ですが会談の前には
00:05:08SNSに関税と軍事費のコストについて交渉に来ると投稿
00:05:13そして会談後は大きな進展だと投稿しました
00:05:17その後行われた協議およそ75分間に及び
00:05:21赤沢大臣はベッセント財務長官
00:05:24グリア通商代表ラトニック省務長官の3人と協議を行いました
00:05:28協議後赤沢大臣は会見で
00:05:31関税措置は極めて遺憾であると申し上げたとしました
00:05:35そして為替や安全保障について話が出たか問われると
00:05:39為替については出ませんでしたとだけ答えています
00:05:42関税非関税障壁については
00:05:45アメリカ側の考えが分かるので
00:05:47差し控えさせていただくと話しました
00:05:49日米が一致したことについては
00:05:52早期に合意し首脳間で発表する
00:05:55そして今月中に次回協議を行うことだとしています
00:05:59田中さん、きょうの一連の日米の交渉で
00:06:03どんなことが見えてきましたか
00:06:04政治そのものをですね
00:06:09要するにトランプという人は
00:06:11自分の権力基盤というのは極めて強くて
00:06:14自分でシナリオを書いて
00:06:17それで自分で主演を張ると
00:06:19そして広告宣伝までやるということなんですね
00:06:24だから僕がびっくりするのはね
00:06:26普通の政府はできないですよ
00:06:28首相だって大統領だってね
00:06:30自分一人がシナリオを書いて
00:06:33その主演を張ってね
00:06:35広告宣伝広告宣伝というのは
00:06:37SNSでやってるわけですからね
00:06:39だけどもっとびっくりするのは
00:06:41それを周りの人たち
00:06:43閣僚も含めてね
00:06:44周りの人たちが許すということですよね
00:06:47だから何事が起こるかというと
00:06:50トランプが言ってることと
00:06:51結果的には全然違うことの結果になり得る
00:06:54ということなので
00:06:56日本もこれは政治なんだと
00:06:58政治
00:06:59政治
00:07:00というふうに考えてもいいと思います
00:07:02つまり政治だというのはどういうことですか
00:07:04つまり政治だというのはね
00:07:05私たちがアメリカと経済摩擦の交渉をやった
00:07:09もう40年前ですけど
00:07:10ものすごく詰めていくんですよ
00:07:12だからアクセスとかね
00:07:13それから自主規制をやるとか
00:07:16ずっと為替とか
00:07:19それは基本的にはずっと積み上げによって成り立っていくんですよ
00:07:23だけどこのトランプ外交というのは
00:07:26全く積み上げじゃなくて
00:07:27しかも早くやれと
00:07:28早くやれ
00:07:29トップダウン
00:07:30だからおのずからね
00:07:32細かい
00:07:33例えば時々言うじゃないですか
00:07:34日本の自動車の安全保障を変えなきゃとか
00:07:36そんな話じゃない
00:07:38要するに基本はね
00:07:40買えってことですよ
00:07:42何を買うかっていうと
00:07:45一つは明らかにエネルギーがある
00:07:48一つは米がある
00:07:50それから一つは武器なんですよ
00:07:52安倍さんの時にはね
00:07:55F-35という戦闘機を100機買った
00:07:58それでトランプが大統領になって
00:08:01サウジに行って
00:08:02それから日本との関係で
00:08:05戦闘機を売りつけたわけですね
00:08:06だからサウジは日本は
00:08:09とっても点数が高いわけですね
00:08:11だから要するにね
00:08:13何だろう
00:08:15トランプ流交渉というのは
00:08:18いかに日本に物を買わすかということなんだと思うし
00:08:23私もねやっぱり日本にとって必要なものは買えばいいと思うんですよ
00:08:26だから
00:08:26ちょっとそういう冷めた目でね
00:08:29見ないといけないと思います
00:08:31中林さんはどこになりました
00:08:34トランプ氏のこの関税というのは
00:08:37世界のシステムや国際秩序
00:08:41そしてアメリカの国内の特に製造業を復興させるという意味で
00:08:45社会全体の仕組みを変えようという
00:08:48大きな野望を持っていたはずなんですよね
00:08:52だからこそトランプ氏は過去の大統領の
00:08:56今までのやり方を批判してきましたし
00:08:58今までの政治じゃ駄目だとずっと繰り返してきていたはずなんです
00:09:03しかしながらもし交渉が何かを買ってもらうとか
00:09:08そういった話だと今までの彼が批判してきた大統領とどこが違うのか
00:09:14というような矛盾も吹き出すような
00:09:18そういう方向になりつつあるようにも見えます
00:09:20それでもプランプ氏にしたら
00:09:22俺ほど買わせたやつはいないだろうということになるかもしれない
00:09:25かもしれないですね
00:09:26それが額だとか関税の今後どういうふうになるのか
00:09:31というところにもよりますけれども
00:09:33今のところもし物を買わせるということだけだと
00:09:37必ずしもトランプ氏は大手を振って威張るようなことは
00:09:42できないじゃないかという声は
00:09:44必ず国内でも上がって批判の的になる可能性もあるんですけれども
00:09:49ただ今回を見ていますとトランプ氏はどうも他にもたくさんの頭を下げて
00:09:57関税の交渉したいという国々が並んできていると
00:10:00こんなことは今までの大統領ではなかったではないかと
00:10:04つまりみんながびっくりするような経済も株価もガタガタするような
00:10:09そして債権市場も動揺するような関税をぶち上げたけれども
00:10:14その目的はトランプ氏がこうやってみんなから頭を下げさせた上で
00:10:20強い交渉に出られたという
00:10:22そういう自分の手柄が非常に必要な状況なんだろうということが
00:10:30トランプ氏の今日の登場で明らかに見えたというふうに思います
00:10:34ということは日本にとってはある意味多少強い立場が取れるということにもなるのではないでしょうか
00:10:43トランプ氏は成功したということをもともと言うために出てきているわけです
00:10:48実際に交渉をして何か今日決まるという話ではないですよね
00:10:53この会合はとっても良かったと
00:10:56そして世界に先駆けて日本が代表団を送ってきたと
00:11:00それは私がこれだけ皆さんがびっくりして市場も動揺しているかもしれないけれども
00:11:05それをぶち上げたからだということで
00:11:08少し今トランプ氏に吹いているちょっとした逆風のようなものを
00:11:13元に戻すためにも多少はですよ
00:11:17良くするためにもご本人が出てくる必要があったんだろうと思います
00:11:21逆風というのはスマホを除外にしたりコロコロ買えるじゃないかという
00:11:26しかも社会的な部分でも大学に補助金をもう出さないとか
00:11:34そういうことで大学が今ハーバードをはじめとして大反発をしていますよね
00:11:40それからドージというイーロン・マスクさんから率いた組織で
00:11:44政府がどんどんどんどんズタズタになるんじゃないかという話もあったりとか
00:11:49ましてや関税でトランプ氏は世界に喧嘩を売っているのではないかと
00:11:5490日間の停止があったけれども
00:11:57でもそれをどうするんだというところをマーケットが不安視していますので
00:12:01インフレにもなるでしょうし
00:12:03ですから日本とうまくやっているというのは
00:12:05今回どうしても見せたかった
00:12:08だからこそご本人が出てきたのであろうというふうに見えますから
00:12:13日本は立場としては悪くない不幸中の完全は不幸ですけれども
00:12:18不幸中のちょっとした幸いがここでもちょっと見えたのかなという気がしました
00:12:23ただ中原さんそうかもしれないですけどもしかしたらトップバッターで
00:12:29とにかくお前は貢献しろよと最初なんだからひな形になるんだから
00:12:33日本がたくさん買ってくれないと悪い意見を与えるだろうと
00:12:36お前らたくさん買えよというよりプレッシャーを与えてくることはないんでしょうかね
00:12:41いやいやもうでも今田中先生と中林先生の話を聞いて
00:12:44日本としてはまあまあ成功だったなというふうにちょっと思ってお聞きしていたところです
00:12:49だとするとですけどやっぱり今日の株価が上がっているのも
00:12:52それなりに安心感が出たというふうに取れたんだと思うんですね
00:12:56プレッシャーもあるかもしれないけど
00:12:58やっぱり一発目失敗しちゃいけないというプレッシャーは
00:13:01アメリカにもあるということだと思うんです
00:13:03なのでアメリカにあるプレッシャーも
00:13:05日本はうまくそれを活用することができるのではないかという
00:13:09そういう希望を今中林先生の話からちょっと私感じて
00:13:13だったらまあ頑張ってくれるかなという気がしましたけど
00:13:17田中さんどうですか
00:13:18トップバッターであることが有利に働くのかそうじゃないのか
00:13:22有利に働くというのはね
00:13:25日本の目的何かということだと思うんですよ
00:13:29こういう交渉をやってね
00:13:31先に交渉をやって
00:13:32その交渉は一体日本にとってどういう意味があるのかというとね
00:13:37私は2つもちろんあると思う
00:13:381つは日米関係までしなきゃいかんと
00:13:40同盟国ですからね
00:13:42というのはありますが
00:13:43もう1つは僕はもっと大きなタスクがね
00:13:46日本にあると思う
00:13:46それはねやっぱりさっき言われたけどね
00:13:49そういうふうに父を変えられたら困るんですよ
00:13:52全く自由貿易
00:13:54今トランプが言っているのは
00:13:56私保護主義を取りますと
00:13:58みんなそれでいいでしょとこういうことを言っているわけでね
00:14:02困るんですよ日本は
00:14:04困るわけ
00:14:05だから今のWTOの父よとか
00:14:07日米防衛協定も進みましたけど
00:14:10これも明らかな違反なんですよ
00:14:11そういうことに対してね
00:14:14やっぱりあんた間違っているよというのは
00:14:17なかなか言いにくいですよね
00:14:18特にトランプ死には言いにくいと思った
00:14:21だからある意味この交渉を
00:14:24日本にとっても成功させるという意味はね
00:14:27この自由貿易主義を守るということなんですよ
00:14:29これはね日本とアメリカの交渉だけじゃなくて
00:14:34米中の貿易戦争とか
00:14:36それから他の国との関係においてもね
00:14:38やっぱりその報復関税の張り合いで
00:14:42秩序が大きく崩れていくというのはね
00:14:44日本自身のものすごい不利益ですよ
00:14:46だからそういう意味でね
00:14:48今回の交渉で
00:14:50他の国に対して一つのモデルになるようなことというのは
00:14:54自由貿易を守るためのモデルになるということであってね
00:14:57こんな関税を25%の関税を残すような結果になっちゃいけないんですよ
00:15:02ただ自由貿易を守るためということで
00:15:05じゃあもうとにかくたくさん買えますと
00:15:07買って下げてもらったから
00:15:09じゃあこれが守れることになるのかと
00:15:10ここはどうですか
00:15:11物を買うってことは別に自由貿易に反したことじゃないわけですよね
00:15:15自由貿易に反するっていうのは
00:15:17要するにアメリカの産業を保護するために
00:15:2125%の関税を張りますということ自体が
00:15:24保護主義であって
00:15:25そういう体制は具合が悪いと
00:15:28だから何としてでもこの関税は
00:15:30撤回させなきゃいけない
00:15:32撤回させるために
00:15:34日本として必要なものを買うっていうのは
00:15:36別に自由貿易に反したわけじゃない
00:15:38ただそれはある種トランプ氏の思う壺でもないんですか
00:15:41思う壺でしょ
00:15:42思う壺ですから
00:15:43だけど
00:15:44かまわないと
00:15:45いやそれで日本がダメージを受けるということでは
00:15:48多分ないんでしょう
00:15:49例えばね
00:15:50エネルギーについてみれば
00:15:52今日本のエネルギー事情を考えてみればね
00:15:559割中東に損してる
00:15:571割ロシアに損してる
00:16:00そういうのを打ち破るってのは
00:16:02日本の国策としてどうしても必要なんですよね
00:16:04だからアラスカの天然ガスに
00:16:07投資をするっていうのは非常にコストが高い
00:16:10だけど結果として日本が
00:16:12アメリカからLNGを入れられるということは
00:16:15日本の国策として僕はプラスだ
00:16:17ウィンナーを見つけていくってことですか
00:16:19ちょっと田中さんにもう一つ伺いたことは
00:16:20ちょっと過去の話をちょっと一個出してみたいんですが
00:16:23実は大臣トランプ政権の時に
00:16:25安倍政権の時に
00:16:26やはり自動車を巡って協議があって
00:16:28日本は何としても自動車を回避したいと
00:16:30追加関連を
00:16:31ということで
00:16:31共同声明を出して協定を結んだんですね
00:16:34ここに書いてあるものはですね
00:16:36実際この協定があるんだから
00:16:38もう上げないよねと
00:16:40もうさらに追加関連しないよねと
00:16:42そういうことを約束していると
00:16:44しかもこれ日本にとっては
00:16:46条約になっているわけですね
00:16:47これについてじゃあ約束違反ですよと
00:16:50これこそ自由貿易を守るために必要じゃないですか
00:16:53ということをちゃんと日本は言うべきなんじゃないか
00:16:55言うべきだと思いますよ
00:16:56言うべきだと思いますよ
00:16:57これはねあなた方やっている方は
00:16:59WTOに違反しているよと
00:17:01だってWTOというのは基本的に
00:17:03関税を下げるということを
00:17:04胸にしているわけだから
00:17:05これほど関税を上げるというのは
00:17:07WTO違反ですよ
00:17:08だけどあんた違反だと言ってね
00:17:11WTOというのはそもそも紛争処理機構ですから
00:17:14訴える
00:17:16これも中国なく訴えると言ってますけどね
00:17:18だからそれもトランプ政権がいろいろ
00:17:20人を出さながったりして
00:17:21もうWTOも動いてないんですよね
00:17:23だから意味がないということでしょう
00:17:25この日米防疫協定だって
00:17:28書いてあることは
00:17:30日米はさらにアメリカの自動車関税
00:17:342.5%トラックに25%かかってるわけですけど
00:17:37これを引き下げるために
00:17:39交渉するって書いてあるんですよ
00:17:40だからここに書いてある
00:17:42共同声明にあるようにね
00:17:44関税を上げるということは
00:17:46基本的にこの協定上条約ですよ
00:17:50国会日本の場合は国会承認条約ですよ
00:17:53あり得ないことなんですよ
00:17:55だからこれ違反なんですよ
00:17:56だけどこの中にはね
00:17:58別に紛争処理のために
00:18:00どうこうするという規定はないんですよ
00:18:01おそらく今日赤沢大臣は
00:18:04おかしいじゃないかとは
00:18:06おそらく言ってないんでしょうね
00:18:08それは分かんないけど
00:18:09だから僕ら言ってるんですけどね
00:18:11アメリカよくね
00:18:13見なさいよと自分たちは
00:18:14だけどね
00:18:15これをトランプはもちろん言うんですけど
00:18:18トランプに言ってね
00:18:19だって彼がやってることは
00:18:21国際条約とか規範っていうのは
00:18:24意味がないって言ってるわけですよ
00:18:27要するに自分たちの統治は
00:18:29新しい統治なんだと
00:18:30だからね
00:18:31バイデンがやった
00:18:33パリ条約からの撤退とか
00:18:37WHOからの撤退
00:18:38そういうことに対して
00:18:40何の通用も感じてない
00:18:42だから西米貿易協定に反するよと
00:18:45言ってもね
00:18:46果たしてそれはどこへ行くだろうかと
00:18:49いうことを考えると
00:18:51日本ももう少しスマートに
00:18:54立ち回った方がいいよと
00:18:55そういう意味で安倍さんはスマートだったと思いました
00:18:57だってF30を100機買うって言ってね
00:19:01それはスマートでしたか
00:19:02いやそれは結果僕は正しいのは思いませんよ
00:19:05だけどトランプを黙らせるためには
00:19:08まさに
00:19:09でも何か伺っていると
00:19:11確かに自由貿易を守るためという
00:19:13大義があるかもしれませんが
00:19:14悔しいけどもトランプ氏の思う壺のように
00:19:17中添さん思えてくるんですけど
00:19:20思えてますよね
00:19:21それを全て受け入れていいかどうかというのは
00:19:24本当に考えなきゃいけないことだと思います
00:19:26やっぱり譲れるものと譲っていいものと譲っちゃいけないものって絶対あるのでこれをきちんと分けて例えばよく出てきますけど為替はドル安に施行しますみたいな話とかそれのためのやり方として持っている米国債を各中央銀行が永久債にしなさいとかですねとんでもないことがいっぱい出てくるわけですそういうことについてはノーだと言い切らなきゃいけないし
00:19:56ノーだという発想があるんですけれどもドルシステムを維持するためにどれだけ日本が貢献しているかということや世界がドルシステムがあることによってどれだけ安定したかという説明もちゃんとしなきゃいけないと思うんですね
00:20:08自由貿易を守ることもそうだし日本が譲れないことについてはちゃんと主張しなきゃいけない
00:20:14自動車部品についての関税はやっぱり前のことも持ち出してもらってちゃんときちんと戦ってもらわなきゃいけない上にGMやフォードの自動車を日本が買えるかと言われたらですね
00:20:24それは質的に変えませんという話だってしてもらわなきゃいけないんだと思うんです
00:20:29なのでやれることやれないことやっていいことやれそうなことをちゃんと分けてこれから交渉していただけるものと思って期待はしています
00:20:36長谷さんはトランプ政権の力関係もよくご存じですから
00:20:40トランプ氏に今まさに田中さんがおっしゃったように自由貿易が大事なんだということをある意味で分かってもらうというかですね
00:20:47このためにはどうすべきだと思いますか
00:20:50つまり恐らくベッセントさんもそれをトランプ氏に本当は言いたいけど言えないわけですよ
00:20:55じゃあベッセントさん分かるとしたら競技の中でベッセントさんに言ってそうだよねそうだよねというふうに相手は言うかどうか分かりませんけど
00:21:03そういう人を通して何とか分からせるということですか
00:21:06それも一案かもしれませんけれども
00:21:09それは世界中のアメリカの同盟国が特に関税をかけられて
00:21:14何をどういうふうに主張しようかとみんな考えていると思うんですね
00:21:19このお二人まさにおっしゃることは正論だしその通りだというふうに思います
00:21:25ただ問題はトランプ氏の意見を変えればそれで済むかというと
00:21:30トランプ氏は結果的には大統領に選ばれているので
00:21:35やはり国民の認識が変わらないとトランプ氏は変えようがないというところがある
00:21:41今のやり方を支持しているんだと
00:21:43だからこそ閣僚もやはりそれは間違いですよ
00:21:48こっちが正しいんですよということはなかなか言えない側面があるのは当然のことなんですよね
00:21:54そしてもし閣僚の中で誰かを説得するならば
00:21:59例えばスティーブンミランさんだとか
00:22:01そういうふうにかなり国債の問題にしろアメリカの貿易赤字にしろ
00:22:07全部平準化してアメリカのドルが寄陸通貨でなくなってもいいんだと
00:22:13アメリカの国債を買っている外国人には30%の税金をかけるべきだとか
00:22:19そういうことをおっしゃっている方々にきちっと説明しなければ
00:22:23そういう声がホワイトハウスの中にあって
00:22:26比較的恩恵な例えばスコットベーセント氏とか
00:22:30そういった人たちの声を上回るようになった時に
00:22:34トランプ氏はそれを採用してしまうわけですから
00:22:36トランプ氏というのはまさに選挙で選ばれた人だから
00:22:41それに基づいて権力があるので
00:22:43そこのところ私たちはトランプ氏に対してだけ何かを言っても
00:22:47非常にこれは難しい側面があると思います
00:22:50ちょっといいですか
00:22:51私もね日本が何を言っても
00:22:55あるいはEUが何を言っても変わらないと思うんですよ
00:22:58トランプの意見を変えるのは難しい
00:23:00だけど買い物一つだけあるんですよ
00:23:03それはアメリカの国内から変わるということで
00:23:05その国内が変わる契機というのはやっぱり統計なんですよね
00:23:10株価それから国債
00:23:13トレジリーボンドの金利ね
00:23:16それから多分失業率っていうのは今4%ですけどね
00:23:22これからどんどんどんどんアメリカの中で
00:23:25アメリカに製造業を戻すんだって言ってもね
00:23:27そんな労働力も何もないですよ
00:23:30そうすると何事が起こるかというとね
00:23:33インフレものすごいインフレになる
00:23:35そうするとアメリカは不景気のまさにどん底に陥る
00:23:41だからトランプさん自身が
00:23:43アメリカの国を統治しているという関係から見ればね
00:23:47中間選挙を来年11月に控えてね
00:23:50それは数字がどんどん悪くなっていったら
00:23:53それがもうおのずか分かるわけですよ
00:23:56完全のせいだと
00:23:57そうするとねやっぱり変わっていかない
00:24:00僕が申し上げているのはね
00:24:02それでトランプをバーンと突き放して
00:24:04日本自身もなかなか持たないじゃないですか
00:24:06これだけアメリカに依存している
00:24:08だから私は2つのことをやるべきだと
00:24:101つはね日本が悪者にならないように
00:24:13日本にとって国益がある範囲内で立ち回れということと
00:24:18もう1つは防衛策を考えなきゃいけない
00:24:20それはアメリカ依存を減らすということですよ
00:24:23ですからある意味東アイアとかヨーロッパとの関係でね
00:24:28経済的なプライオリティを変えていくということが
00:24:33防衛策として必要だというふうに思う
00:24:36さらに具体的に今後どんな協議になるのか見ていきましょう
00:24:39初めてのトランプ関西をめぐる日米協議
00:24:42まだ全貌は見えておりません
00:24:44ただ今後じゃあですね
00:24:46どんなふうにこの協議は進んでいくんでしょうか
00:24:492人のアメリカの専門家に聞いてあります
00:24:50まずそれをご覧いただきましょう
00:24:52トランプ大統領は自分が協議に参加すれば
00:24:58勝負の賭け金が上がると思っているのです
00:25:02良い結果が出るだろうと
00:25:04彼は比較的楽観的に考えています
00:25:07それが自分が歴史に残るディールを行う過程だと思っているのです
00:25:14そう話すのは元中日アメリカ大使特別補佐官のケント・カルダー氏
00:25:20もちろん為替の安定やアメリカ国債の購入
00:25:28そして武器の購入なども要求してくると思います
00:25:34アメリカはこの交渉で素早い勝利を収めることを願っていると思います
00:25:41たとえその勝利が限定的なものだったとしても
00:25:48他国との交渉に使うことができる基準になるからです
00:25:53さらにトランプ大統領が求めるのは
00:26:01アメリカの貿易赤字の解消と投資だといいます
00:26:05対日貿易赤字は690億ドルです
00:26:12まず彼らが求めてくるのは投資だと思います
00:26:17例えばアラスカのエネルギーのパイプラインでは
00:26:23日本の協力が期待されています
00:26:26一方ハドソン研究所日本部長のケネス・ワインスタイン氏は
00:26:36日本がトランプ大統領との貿易交渉において
00:26:41最初の国であるということは注目すべきです
00:26:45ワインスタイン氏はアメリカにとっても
00:26:50この交渉は失敗できないものだといいます
00:26:53日本は望めばさらに非関税障壁を設けたり
00:26:58追加関税を課したりすることも可能でした
00:27:01また中国と協力して
00:27:03アメリカに圧力をかける道を取らないという
00:27:06賢い判断をしており
00:27:07これは非常に感謝されています
00:27:10つまり日本は重要なカードを
00:27:13いくつも持っているのです
00:27:15重要なカードの一つは
00:27:19日本は最大の投資国で
00:27:21今後も投資を増やし
00:27:24アメリカの雇用を創出できる力があること
00:27:27トランプ氏は
00:27:30日本はアメリカの大切な同盟国で
00:27:32貿易相手国であり
00:27:33アメリカにとって価値がある投資家だということを
00:27:36理解しています
00:27:37非常に重要なのは
00:27:39日本がどれだけアメリカに投資するかを
00:27:41自ら決定できる立場にあるということです
00:27:44これは日米交渉の方向性に
00:27:46大きな影響を与えることができる
00:27:49非常に強いカードです
00:27:50また今回の交渉では出なかった為替も
00:27:56アメリカへの大きな武器になるといいます
00:27:59また円高について議論する意思が
00:28:04日本にあるという事実そのものが
00:28:06日米関係を真剣に捉え
00:28:09前に進めようとしている意思の表れです
00:28:12ですから円を強くするかどうか
00:28:15そしてアメリカにどれだけ投資するか
00:28:18この2点はまさに重要な交渉材料なのです
00:28:22日本は望めば東南アジアに投資することもできますし
00:28:27円安の状態を維持し続けることもできます
00:28:30これらはアメリカに対する
00:28:33本当に重要な本物のカードです
00:28:36またワインスタイン氏は
00:28:40トランプ大統領を納得させるには
00:28:43あるポイントがあるといいます
00:28:45ドナルド・トランプは
00:28:48物事を管理することには興味ありません
00:28:51彼の関心があるのは
00:28:53物事を変革することです
00:28:55ですから何を提案するにしても
00:28:59大きな視点で考える必要があります
00:29:01変革することに重きを置くトランプ大統領
00:29:07その真の狙いは
00:29:10中国を世界から孤立させることだと指摘します
00:29:13トランプ氏は
00:29:17中国との貿易がもたらす
00:29:19経済安全保障上の脅威を認識しています
00:29:22中国と取引する際に起きる
00:29:25知的財産の窃盗
00:29:27また中国が地獄の政治的利益のために
00:29:31サプライチェーンを利用するという脅威もあります
00:29:33ですから今起きているのは
00:29:36各国が中国への依存度を減らすことで
00:29:39世界の貿易秩序を再編しようとする動きです
00:29:42これは最終的に世界がどうなっていくのかを
00:29:46示すものになると思います
00:29:48今説明があった中国の孤立化
00:29:54トランプ関税の最終的な狙いについては
00:29:56これ後ほどまた議論するとして
00:29:58まずは具体的な今後の交渉について見ておきましょう
00:30:02アメリカ側は日本に何を要求するのか
00:30:05元中日アメリカ大使特別補佐官のケントカルダー氏によれば
00:30:10ドル安円高を求めアメリカ国債の購入や
00:30:13武器の購入を要求してくるといいます
00:30:16また対日貿易赤字690億ドルの解消や
00:30:20投資の拡大
00:30:21例えばアラスカのLNG液化天然ガスパイプラインへの
00:30:24投資もその一つだといいます
00:30:26一方アメリカハドソン研究所の日本部長
00:30:30ケネス・ワインスタイ氏は
00:30:31アメリカは日本が中国と協力する道を取らないことに
00:30:35感謝しているとし
00:30:36日本からの今後の投資で
00:30:38アメリカ国内での雇用創出に大きな期待があるといいます
00:30:42また今回交渉では出ませんでしたけれども
00:30:45為替については円高を議論する意思を
00:30:48日本が示したことも大きいとし
00:30:50この投資も円高誘導もどうするのか
00:30:53日本は自ら決定できる立場にあり
00:30:56これらがアメリカに対する本物のカードだと話しています
00:30:59いろいろ挙げていますけれども
00:31:03じゃあこれは中沢さんから伺いましょうか
00:31:05どこに注目されますか
00:31:07注目は全部するんですけど
00:31:09でも金融なので
00:31:11為替とか米国債の話にしたいとは思うんですね
00:31:14あと1点だけ最初に
00:31:16投資の核でアラスカエネルギーの話については
00:31:19エネルギーとかそれからそういう電力業界なんかの人たちと話をしていると
00:31:23やっぱりコストが高すぎて
00:31:24これはやめてほしいという人が多いですね
00:31:26つまり協力
00:31:28あそこに入っていってもアラスカのコストが高すぎて
00:31:30高すぎて
00:31:31もう最初が合わないと
00:31:33合わないと
00:31:33だから政治が国と国との話の中でいろんなことが決まってくるのはいいんですが
00:31:41リアルにそれが民間のためになっているかとか国民のためになっているかというのはちょっとまた違う目線が出てくると思うんですね
00:31:49アラスカの話はそうだと思っています
00:31:51ただこのアラスカはですね
00:31:52確かに採算はもしかしたら取れないかもしれないけど
00:31:56買いだけじゃなくて
00:31:57開発まで投資しろということだと思うんですね
00:31:59ただ損して得取れという人もいるんですね
00:32:02この辺ではどうご覧になりますか
00:32:03それはそうだと思うんです
00:32:04損して得取れもあるんですけど
00:32:06トランプ大統領にならえば
00:32:08トランプ大統領はもうトランプファースト
00:32:11アメリカファーストでいたいだけですよね
00:32:13ってなってくると
00:32:14私たちが日本として損して得取れという戦略をどれに使うのかというのは考えどころだと思います
00:32:21損して得取れを全部に使うわけにはいかないし
00:32:24そんなことはできないということで
00:32:26それが一つアラスカLNGであるんだったらば
00:32:28やっぱり国としてまた変な補助金出すとか言いかねないと思っていて
00:32:34それはそれで嫌だなと思うんですね
00:32:36他の金融市場の話については
00:32:39円高誘導しろと言っても
00:32:41円高なんて勝手に誘導できるものでもないわけなんですよ
00:32:44今までだって円高に行きたかったけど
00:32:47ずっと円安が進んじゃったわけじゃないですか
00:32:49ということを私たちは長いこと見てきて
00:32:52日銀の正常化が進んで
00:32:54またそれどうなるんだって話なわけですよね
00:32:57これから世界中が景気が悪くなってくると
00:33:00金利がまた大きく下がり始めるということが起きてくると
00:33:03ますます為替の水準なんて
00:33:06見えなくなってくるはずで
00:33:07それを戦略としてカードとして持っていると言われても
00:33:10困るなと思うんです
00:33:13それはなぜかというと先ほど少し申し上げたように
00:33:15通貨政策として米国債を買えとか
00:33:17米国債を持つんだったら
00:33:19ホールディングタックス
00:33:20さっき中林先生がおっしゃったようなものを払えとか
00:33:22言われてしまってそれがどれやすい円高をもたらすことになるんだとか言われたらですね
00:33:28ちょっとそうなってくると話が違ってくるなというふうには感じます
00:33:32長谷さんなかなかこれ全部は付き合い切らないなという感じもしますけど
00:33:37しかもこれアイスタインさんはですね
00:33:39投資も円高いけども自ら日本は決定できるから
00:33:43強いカードを持っているんだよとアメリカに言っている
00:33:45本当なんだろうかと
00:33:47あるいはこれ自分で決めてたくさん貢献しろよと
00:33:51言っているようにも見えるんですがどう思いますか
00:33:53おそらくトランプ政権あるいはトランプ氏は
00:33:56ここは求めてくる可能性はものすごく高いと思います
00:34:00求めてくるどれですか
00:34:01両方です投資もそれから円高い
00:34:04これ両方とも
00:34:04投資については2月に石破総理が首脳会談を行った時に
00:34:10相当大きな1兆ドルという数字を出しました
00:34:13したがってそれについてはある程度は飲み込んでくれているというふうに思います
00:34:17それにプラスアルファができればそれに越したことはないかもしれないと
00:34:22トランプさんは思うかもしれませんけれども
00:34:23あとは円高というのは実は2国間の問題ではないのではないかと
00:34:29私は思っています
00:34:30というのはいくら1国が円安にしようとか円高にしようとかを持って
00:34:35いろんなものを介入してもすぐ戻ってしまいますよね
00:34:39それはファンダメンタルズが大事だからです
00:34:41しかしながらもし日米間でもこれは難しいと思うんですね
00:34:45しかし同盟国とか他の国々を全て巻き込んで
00:34:49何らかの大きな合意が行われるという下地を整えることができて
00:34:55実際にサプライズでそれが可能になった時は
00:34:58もしかしたら歴史的な動きをできるかもしれないという
00:35:02かなり遠い先なんですけれども
00:35:04そういったことに日本が協力しますよというような
00:35:08ジェスチャーを出すことはおそらくカードになるのではないかと
00:35:12あくまでジェスチャーということですか
00:35:14もちろん本気でやりますと言うんですけど
00:35:16でもそれがどれくらいかかるか分かりませんし
00:35:19どれくらいの国が協力してくれるかも分からない
00:35:22基軸通貨ですからドルが安すぎても困るわけですよね
00:35:25そうですそうです
00:35:26ただちょっと安くした方が輸出できると
00:35:28この塩梅はなかなかそこで納めるの難しいでしょう
00:35:31マーケットがありますから
00:35:33私たちの政府の意向だけで動くはずはないと思うんですけれども
00:35:38そこを勘案してましてや
00:35:40ベッセント氏は為替のディールの
00:35:43本当のプロ中のプロですから
00:35:45そこのところも全部計算して
00:35:47マーケットもある程度吸収していくのかなという気はします
00:35:52でもそれこそアートオブディールになってしまうかもしれません
00:35:55ただ日本はそれに協力しますよって
00:35:58もし言ってくれたら本当にアメリカとしてはありがたいと思います
00:36:02これ全部飲み込むということも
00:36:06例えば日本があれもこれもって飲み込むっていう必要は
00:36:10おそらく今回の雰囲気だとないように思うんです
00:36:14それをここまでは求めてないと
00:36:16あれもこれもというのは
00:36:17トランプ政権が
00:36:18こっちが例えば差し出したりだとか
00:36:21あるいは弱腰でいくと
00:36:25それはどんどん求めてくる可能性はあるんですけれども
00:36:28でも日本は割と強い立場にあるだろうと思いますから
00:36:33譲りすぎる必要はないという意味です
00:36:36そういう意味では田中さん
00:36:37どこまで譲ってどこまでですね
00:36:39先ほどもおっしゃったけど
00:36:40投資すべきは投資すべき
00:36:42ウインウインとかウインウインというのがあるかもしれない
00:36:44どこまで譲ってどこまで貢献すべきなのか
00:36:47いかがですか
00:36:48これ見てて明らかだと思うんですけど
00:36:51トランプは別に貿易赤字縮小のために
00:36:55本気になって関税をかけて
00:36:56うんぬんということじゃないんですよ
00:36:58関税というのは取引の材料として
00:37:00作っているだけであってね
00:37:02それぞれ国によって
00:37:03相手から得ようと思うのは違うんですね
00:37:06だから日本の場合に
00:37:08これは皆さん言っているようにね
00:37:09メニューとしてはそういうことだと思うんですよ
00:37:12武器を買え国債
00:37:14国債は買う必要ないけど
00:37:15もうすでに相当高い数年があるわけですね
00:37:18でね
00:37:19為替についてね
00:37:21そんなことできませんとおっしゃるけども
00:37:23だって日本はずっと円安誘導やってきたわけだから
00:37:26本当に日本ももっと円高にしたいわけですよ
00:37:29だけどそれはね
00:37:30要するにアベノミクスっていうのは
00:37:33円安
00:37:35それで輸出を
00:37:37助長して株価を上げる
00:37:40そのためには金利を安くしておく
00:37:43アメリカと金利差があるからね
00:37:45円安なんで
00:37:46だから金利を上げられたら
00:37:49財政でお金をバーッと使うわけだからね
00:37:51そんな国債発行できないわけですよ
00:37:54だからそういうことから言えばね
00:37:56ようやく日銀が
00:37:58正常に戻ったわけですね
00:38:01戻ろうとしてる
00:38:03だからでも金利はすぐに上げられないですよね
00:38:05徐々にね
00:38:06でアメリカはトランプは一生懸命金利を下げようとしてるわけでね
00:38:11だからその円安誘導できたものが何で円高誘導できませんかという話もなるしね
00:38:19今の日本のインフレってあるじゃないですか
00:38:23あれ輸入インフレですよ
00:38:24円高によって随分
00:38:27油の値段
00:38:29食料の値段
00:38:30諸々の輸入インフレは緩和されるんですよ
00:38:33助かりますよね庶民としてはね
00:38:34だからね
00:38:35ある日突然もう国会なんかではね
00:38:37いや円高は具合ありんだっていう議論をするけどね
00:38:41もうちょっときちんと議論したらって思うんですよ
00:38:44こういうのも日本は自分のために利用すべきじゃないかと
00:38:47自分のためにね利用すべきだと思うんですよ
00:38:49だからその投資っていうのはね
00:38:52常にアメリカはある意味安全地帯ですよね
00:38:55投資をするのにね
00:38:56だからそのアラスカのテネガスだってね
00:39:01あんなね僕も自分でやったか覚えてますけど
00:39:04ロシアにね
00:39:05サハリンに膨大な投資をしてるんですよ
00:39:08膨大な投資
00:39:10あの時何が起こったかっていうと
00:39:12要するに勝者の人たちがね
00:39:13中東に9割依存してると
00:39:16だからロシアに投資をするのが
00:39:18今はもうありとあらゆる油銀の融資とかね
00:39:21そういうものを作って国策としてやったわけです
00:39:23それはでも採算が取れそうだったんですか最初から
00:39:26取れなかったですよ
00:39:27最初から取れないだろうという感じで
00:39:28だけどエネルギーっていうのはそういうもんじゃないわけですね
00:39:31そういうもんじゃない
00:39:33だから別に僕は企業が
00:39:35民間企業が採算を無視して投資するとは全く思わない
00:39:39そんなことやらないですよ
00:39:40だけどそのために一定の環境を整えるということ
00:39:45ということは別に不可能じゃない
00:39:47だから採算が合うかないかっていうのは
00:39:50きちんとフィルビーティスターでやらないといけないわけでね
00:39:52そういう科学的なアプローチをしないとね
00:39:55これはダメあれはダメという話は僕はないと思う
00:39:59そしてこの後はですね関税と安全保障も絡めてでくる
00:40:04トランプ政権これ韓国が今苦悩してるんですね
00:40:07同じように米軍基地がある日本はどういうふうに向き合うべきなのか
00:40:11この後やりましょう
00:40:12さてトランプ政権これですね
00:40:15厄介なのは関税にですね安全保障まで絡めてでくることなんですね
00:40:20ちょっと見ておきたいと思います
00:40:22対日本に対してはこの赤沢大臣が行く日にですね
00:40:25日本は関税や軍事費のコストについて交渉に来る
00:40:29つまり絡めてでくることを宣言していて
00:40:31実は韓国に対してはもうその前にですね
00:40:34大規模な軍事援助への支払いについても話したというふうに
00:40:38SNSに上げているやはり韓国もこうした安全保障を
00:40:42関税と絡めてでくるということなんです
00:40:44これに韓国は今苦悩してるんですね
00:40:46核の売れを見ることで日本がどう対応すべきかを皆さんに伺いましょう
00:40:50まずは韓国の専門家です
00:40:52トランプ政権が貿易と安全保障を絡めて交渉することについて
00:40:59韓国はいかがでしょうか
00:41:02苦悩は大きいです
00:41:04例外は大きいです
00:41:07そう語るのはかつてアメリカとの国防費分担交渉に
00:41:14韓国政府交渉団の一員として参加したこともある
00:41:18イファ女子大学のパク・ウォンゴン教授
00:41:22韓国には日本同様アメリカ軍基地があり
00:41:27アメリカは駐留経費の負担額や防衛費の増額を
00:41:32関税交渉に絡めて要求してくるとみられています
00:41:36NATOや日本、韓国は事実上アメリカの安全保障に大きく依存しているため
00:41:44アメリカが経済分野で過度な要求をしても
00:41:47安全保障を考えれば聞き入れねばならない部分が大きいです
00:41:51トランプはそれを利用しているのです
00:41:54韓国は現在アメリカ軍の駐留費の40%から45%を負担しているとされています
00:42:08もし負担の割合を増やせば
00:42:11社会保障や教育など他の予算を減らさなければいけないといいます
00:42:17では韓国はアメリカとどのように交渉しようとしているのでしょうか
00:42:24貿易赤字軽減と安全保障面での費用負担を望んでいるので
00:42:31その2つを検討して
00:42:321つのパッケージディールとして進めねばならないでしょう
00:42:35例えば韓国は軍需産業が発展しているとはいえ
00:42:39アメリカの先端兵器が必要になりますから
00:42:42アメリカ製兵器を買えば自然に貿易黒字は減ります
00:42:46というわけでこの2つは連動して解決できるのです
00:42:50第1次トランプ政権時の2018年
00:42:55アメリカはコスト削減などから
00:42:58北朝鮮を意識した米韓合同軍事演習を中止した過去があります
00:43:03パク氏は北朝鮮の核が脅威となっている今
00:43:08同じ動きが出るとしたら危険だといいます
00:43:12アメリカの持っている核戦力と韓国の通常戦力を統合して
00:43:18北朝鮮の核に対抗する訓練があります
00:43:21合同演習と核戦力は北朝鮮の核を抑止するもので
00:43:26北朝鮮が中断を要求してくる可能性もありますし
00:43:29コストを重視するトランプもそれに応じる可能性があります
00:43:33そうなると韓国、味方によっては日本にまでも
00:43:37極めて大きな安全保障上の脅威となり得ます
00:43:41このような安全保障上の危機を避けるためには
00:43:46どのようにすべきなのでしょうか
00:43:49韓国と日本は同じような状況に置かれています
00:43:54経済安全保障の2つと北朝鮮の脅威にさらされていて
00:43:58国内にアメリカ軍が駐屯し拡大抑止に頼っています
00:44:02日米韓の3カ国首脳会合で
00:44:06韓国と日本が同じ声を上げることで
00:44:08トランプ大統領を説得することがとても大事だと思います
00:44:11韓国と日本の事情です
00:44:15トランプ氏の関税と安全保障の絡めて
00:44:19どう対応すればいいんでしょうか
00:44:20まず韓国の状況ですが
00:44:22在韓米軍の韓国側の費用負担は
00:44:2540%から45%とみられています
00:44:29去年10月モシトラへの備えだったんでしょうか
00:44:322026年の負担額を前年比で8.3%増やすことで
00:44:37アメリカ政府と合意しました
00:44:38一方で日本です
00:44:40在日米軍の日本側の費用負担は
00:44:432015年度の防衛省の試算によれば86.4%
00:44:48第一次トランプ政権では先ほどの話にもありましたが
00:44:51当時の安倍総理がF-35戦闘機を105機追加購入することを決めました
00:44:56私たちがインタビューをしたパク教授は
00:44:59トランプ政権が北朝鮮を意識した
00:45:02米韓合同軍事演習をコストを理由に中止する可能性がある
00:45:06そうすると日本にとっても安全保障上の脅威になり得るとし
00:45:10さらに韓国と日本は国内に米軍基地を持っていて
00:45:15北朝鮮の脅威も同じような状況
00:45:17一緒にトランプ氏を説得することが大事だと指摘します
00:45:21中林さんこの貿易と安全保障を絡めたトランプ氏に対して
00:45:26日本はどのように臨んでいけばいいんでしょうか
00:45:28やはり一番守るべきは安全保障だというのは明らかですよね
00:45:33しかもそれが経済の中で特に機関産業に関わってくるようなものになれば
00:45:40やはり特にトランプ氏は安全保障を使うことによって
00:45:44最大限の圧力をかけることができると考えているのは
00:45:47おそらく明らかでしょう
00:45:49ただし一方でアメリカにとっても
00:45:52日本などの国々がこのインド太平洋の地域を守っていくこと
00:45:57それはもちろん韓国も含まれますけれども
00:45:59中国が最も大きな脅威であり
00:46:03ライバルである対抗国であるというふうに考える以上
00:46:07日本の協力はどうしても必要になるわけです
00:46:10ですからそこのところの理解というのはある程度あると思われますし
00:46:14ましてやヘグセス国防長官が日本にいらした時も
00:46:18ここのところはしっかりやっていくという発言をしていて
00:46:21必ずしも脅しのようなものに使おうという意図は示していないんです
00:46:26トランプ氏今回は日本の安全保障についても
00:46:30防衛費云々ということで
00:46:32交渉の言葉には出たらしいというふうには
00:46:36赤澤大臣もおっしゃっていましたけれども
00:46:39ただそうは言っても
00:46:41やはり日本に対して完全に安全保障で
00:46:45例えば引き上げるとか
00:46:47あるいは極端なことを要求してくる余地というのは
00:46:51アメリカはそれほど大きくないのだろうとは思われます
00:46:55アメリカも日本を必要としているからですね
00:46:59そして韓国は確かに北朝鮮と国境を接していますから
00:47:03非常に国境というか分断線ですね
00:47:06そういう意味では非常にやっぱり脅威は大きいですよね
00:47:11ですから韓国も日本を必要としている側面は非常に今は大きいのではないかと思います
00:47:17田中さん確かにですね
00:47:20アメリカも在日米軍基地があるからこそ世界戦略ができると
00:47:27これはもう言わずもがなだと思うんですが
00:47:29アメリカも分かっているんだろうとは本当は思います
00:47:32ただトランプ氏は殺し文句のように
00:47:34日本は守らない不公平だということを必ず言ってくるわけです
00:47:38じゃあ日本は先ほどの話にあったように
00:47:40説明をきちんとすべきなのかどうなのか
00:47:42しながらもでも貢献をせざるを得ないのか
00:47:47どうご覧になりますか
00:47:48安倍首相のね
00:47:50多分アメリカが何かを言うとすれば2つあって
00:47:541つは防衛費
00:47:56今2027年までにGDPが2%という
00:48:02これ一種の国際公約ですね
00:48:04一体これの財源をどこかに演出するかで
00:48:07日本の政治はものすごく入れているわけです
00:48:09これを超えて約束をすることは到底できない
00:48:14できないものはできないという話だと思うんです
00:48:17もう1つはホストネーションサポートという
00:48:20接続国支援と呼んでいる部分ですね
00:48:23在日米軍のためにどの程度支援すべきかって
00:48:28もともと金丸さんがね
00:48:29思いやり予算という言葉を使ったんですけど
00:48:32これはちょっとヒミュレイティングだということで
00:48:35接受国支援ということになっているんですが
00:48:38もう今ギリギリなんですよ
00:48:40ギリギリという意味はね
00:48:41日本の労務者とか基地で働く労務者とか
00:48:44あるいは高熱費
00:48:45そういうところにもうお金が張り付いているので
00:48:49それ以上の支援をするとすれば
00:48:52米軍にお金払うようしょうがない
00:48:54そうすると要衛になるじゃないですか
00:48:56そんなことできない払いようがないわけですよ
00:48:59ここまで来たら今
00:49:00だからノーイズノーの世界なんだ
00:49:01だからそれはね石破さんが言うように
00:49:04日本の安全保障経費は日本で決めるんだと
00:49:07それは全く正しい
00:49:09ですからトランプは単に
00:49:11値をつり上げようとしているだけでね
00:49:13唯一あるのは冒頭申し上げたけど
00:49:16日本がねGDPの2%の枠内で
00:49:19何にお金が使えるかというと
00:49:21アメリカは装備品を買うしかないわけですね
00:49:23だからF-35100機買った
00:49:27他にこれからミサイルを買うとか
00:49:29いろんな話が出てくるわけでね
00:49:32僕がおっしゃっているのは
00:49:34アメリカが要求するから買うということではなくて
00:49:37日本として必要なものは
00:49:38一つの正義的なパッケージとして
00:49:42買ってもいいじゃないかということを
00:49:44105機でローン地獄みたいになっちゃってて
00:49:47絶えなくですよね
00:49:48だけどこれはね
00:49:50何の手続きもなく買ったわけですからね
00:49:53国会の承認なんてないわけですよね
00:49:57だからトランプは日本は気前がいい
00:50:01安倍さんはこうしてくれたと思ってるんじゃないですかね
00:50:03だから僕はあんまり安全保障経費と
00:50:06安全保障と経済を絡める
00:50:10なんてことはね
00:50:11日本はノーですと
00:50:12韓国は多分一人で
00:50:15言わないといけない
00:50:15専門家の方ですけど
00:50:17韓国もなかなかトランプ氏に
00:50:20韓国だけで立ち向かえないんで
00:50:22一緒に説得しませんかと言ってる
00:50:24これはいかがですか
00:50:25別にこのことのために一緒に説得する
00:50:29ということではないと思うんです
00:50:31さっき申し上げたように
00:50:32自由貿易権を守らなきゃいかん
00:50:33それは韓国との関係でもそうだし
00:50:36それから中国との関係でもそうなんですよね
00:50:38今のままね
00:50:39アメリカがこんな無理事をやってるとね
00:50:41さっきアメリカが中国を孤立化させるために
00:50:45こんなことをやってるという議論がありましたが
00:50:47逆だと
00:50:48ちょっとこの後それはちょっとやらせてください
00:50:50アメリカが孤立化させていくと
00:50:52そういうことですか
00:50:53中村さんいかがですか
00:50:54ちょっと分野が違うかもしれませんが
00:50:57どんな感想を持ちですか
00:50:58でも完全と安全保障の絡めてで来るというのは
00:51:01アメリカとしてはやるべきというか
00:51:03やってきて当たり前だなと思うんですね
00:51:04それとこれは別ですよなんて議論を
00:51:06持ってくるはずがないので
00:51:08なのでやりたいことも勝てばいいので
00:51:10トランプとしては
00:51:11なので勝つためにこれが負けるんだったら
00:51:15こっちは勝ちたいというふうに考えるのは普通ですよね
00:51:17なので向こうの戦略としては正しいと思います
00:51:19こっちが乗るべきかどうかというと
00:51:22分けてできるなら分けた方がいいし
00:51:25一緒に共同できる
00:51:27共同戦争を張れる人がいるんだったら
00:51:28張ってもいいと思うんです
00:51:29でも譲れるところって他何?と言われると
00:51:33防衛費で物を買うしかないねという人がやっぱり多いですよね
00:51:36なのでひょっとしたらそういうところに活路を見出そうとしているのかなと
00:51:41政府もという気はしています
00:51:42なのでそういう意味でいくと
00:51:44どこまで防衛費を増やしてしまうのか
00:51:46その増やしてしまうものに対して
00:51:47どういう財源を手当てするのか
00:51:49また新たな話も出てくるなというふうには
00:51:52記号はしています
00:51:53中谷さんでも結局
00:51:55あらゆる分野で貢献しろと
00:51:58買えと言われても
00:51:59例えばLNGも
00:52:01トランプ政権の間中にある
00:52:03全然間に合わないわけですよね
00:52:05そうなんですよ
00:52:05トランプ氏としては
00:52:06全部やってくれじゃなくて
00:52:09これんなのが来たかと
00:52:11これは俺の支持者に誇れるなと
00:52:13いうのが1個でも2個でもあれば
00:52:15そういうことですか
00:52:16最終的にはそこだろうというふうに思います
00:52:19ましてや日本は非常にいい
00:52:21立ち位置を持っています
00:52:23アメリカ国債も世界一持っていますし
00:52:25それからカワセも相談できますよ
00:52:28というジェスチャーを取れるだけの
00:52:30地位を持っていますし
00:52:32確かに世界一投資しているというのもある
00:52:33そして韓国に比べて
00:52:35ずっと大きな経済大国でもあります
00:52:38アメリカは日本に頼りたいと思っているところが
00:52:42今ちょうどタイミング的にカードとして
00:52:44いろいろ出てきているんですね
00:52:46逆に相当やっているから
00:52:48そこまで今回やらなくても
00:52:50日本はやっているからいいなということになるんじゃないかと
00:52:52そういうことではないんですか
00:52:53うまくやればです
00:52:54うまくやれば
00:52:55そして日本とうまくやれなかったら
00:52:57他の国のどことうまくやれるんだという
00:52:59見方もできますから
00:53:00そうしますとそこを十分理解した上で
00:53:03日本は絶対に国益の機関産業もそうですし
00:53:07あと安全保障です
00:53:08ここはしっかり守っていくというところを
00:53:11貫くことがどこまでできるのか
00:53:14これは本当に微妙な交渉ですから
00:53:16微妙な駆け引きになっていくと思いますけれども
00:53:18日本はなかなかいい立ち位置についていると思います
00:53:22そうですか
00:53:23先ほど田中さんがちょっと触れられましたが
00:53:26今回のトランプ関税の最終的な狙いが
00:53:30どうも中国の孤立感にあるんじゃないかと
00:53:32見方が出ているんですね
00:53:33本当なんでしょうか
00:53:34これもしそうだとしたら
00:53:35日本はどこまで付き合えばいいのか
00:53:37トランプ関税の後ですね
00:53:39これ習近平氏は東南アジアを歴表しております
00:53:43仲間づくりということにしようか見ておきましょう
00:53:45篠原さん
00:53:46はい
00:53:46今米中で報復合戦の様子を呈している
00:53:50両国の関税ですが
00:53:52習近平国家主席は14日から
00:53:54トランプ政権が高い関税を課す
00:53:57東南アジア諸国を訪問し
00:53:59自由貿易体制の安定を訴えています
00:54:02一方アメリカは70カ国以上の貿易相手国に
00:54:06中国との取引を制限するように
00:54:09圧力をかける計画をしていると
00:54:11ウォールストリートジャーナルは報じています
00:54:13その内容は中国製品の迂回輸出は許可しない
00:54:17など中国を孤立させるようなものになっています
00:54:20番組で取材をしたハドソン研究所のワインスタイン氏は
00:54:24トランプ大統領の目的は
00:54:27各国が中国依存度を減らすことで
00:54:29世界の貿易秩序を再編することだと話しています
00:54:33トランプ関税の最終的なですね
00:54:36狙いというのが中国の孤立化にあるのではないか
00:54:39というような見立てが今出てきているわけです
00:54:42田中さん先ほどちょっとこれについて振られた
00:54:44どうご覧になりますか
00:54:45私は本当にそうかと
00:54:49このトランプ関税を張ることによって
00:54:51どっちかというと世界が
00:54:55アメリカ離れしていくんじゃないか
00:54:57むしろアメリカがまさに彼らが
00:54:59孤立主義を望んでいるのかもしれないけれども
00:55:01孤立化していくプロセスがあるんじゃないかと
00:55:03それは思うわけ
00:55:04だってトランプの100日のうちに
00:55:08何をやったかというと
00:55:09援助を切るそれからWTOから出る
00:55:12WHOですね失礼
00:55:14それからパリの条約から出る
00:55:17それから自由貿易はノーだと
00:55:20それからいろんな
00:55:23いわゆるリベラルな思想を
00:55:26全部切り捨てるということですよね
00:55:27それで我々アメリカのAIDと一緒にやってきた
00:55:31アメリカとともに世界の自由化のために働いてきた
00:55:34そういうものが全部切られていくわけですね
00:55:37にもかかわらず最後までアメリカと一緒にならなきゃいけないかと
00:55:41言われたら僕はそうじゃないと思う
00:55:44やっぱりアメリカがそういうことをやるのには一定の抵抗しなきゃいけない
00:55:49ただ抵抗しないで粛々とアメリカの言うことを聞きますという話はないと思う
00:55:55例えばもしこれが本当でトランプ政権側が
00:56:00田中さんがもし交渉に臨んだ外務省の官僚だったとして
00:56:05中国はもうサプライチェーンから外そうじゃないかと
00:56:07よく言っていることですよねアメリカが
00:56:10ただそれ先端半導体とかだけじゃなくて
00:56:13安価な工業製品を取り込まないなんてことを言い出して
00:56:16サプライチェーンを買えようじゃないかと
00:56:18分けようじゃないかなんてことに付き合い日本はと言われたらどうしますか
00:56:22それは日本の利益じゃないと国益じゃないと
00:56:26だから日本はむしろね
00:56:28今私なんか盛んに言っているんですが
00:56:32TPPというのは自由貿易地帯ですよね
00:56:34この中にヨーロッパを入れると
00:56:36イギリス入ってますけどね
00:56:38ヨーロッパを入れるそれから韓国も入れる
00:56:41EUも興味を持っているようですね今ね
00:56:43中国も入れる中国も入れたらいいと
00:56:45それを一種のね牽制する上でも台湾を入れたい
00:56:50そうするとねどういうことになるかというとね
00:56:52アメリカがもし入りたいならどうぞと
00:56:54我々は自由貿易ということを大命題にして
00:56:59外交をやってきますと
00:57:01あなた保護主義って言ってるけど
00:57:03それはね世界を不景気に貶めることですよと
00:57:07そういうねやっぱり差別化しなきゃいけないと
00:57:11僕は思います
00:57:12そういうふうにね日本が自分たちを自衛する策に出ることによって
00:57:18初めてアメリカはこれがいいかなというふうに考えると思うんですね
00:57:22まさにこの中国を孤立化させるためにやってると
00:57:26アメリカの国内だってそんなこと可能じゃないですよ
00:57:31中国が安いものが来てる時にね
00:57:33アメリカが安いものを作るなんてできないわけだから
00:57:36ちょっとあまりにも空想の話だという気は僕はしますけどね
00:57:43中村さんTPPとかですね
00:57:45トランプ氏はもう入らないぞと言っていて
00:57:47一時だけありました
00:57:48こういうふうに枠組みが嫌いじゃないですか
00:57:52例えば国際機関も含めて
00:57:53とにかく個別にデイリストローがこっちは力が強いんだということで
00:57:57各国をある種分断するような形で
00:58:00一個ずつ果実を得ていくと
00:58:02そういう意味ではどうですかね
00:58:04この動きをどういうふうに見たらいいのか
00:58:07そういう意味TPPなんかと日本なんかがやることで
00:58:10ある種アメリカを孤立するという形に
00:58:13孤立というか目を覚まさせると
00:58:15要項なのかこの辺りどうですか
00:58:16お給を据えるという言い方もあるかもしれないんですけれども
00:58:21でもそれはあまりにも危険な動きではないかと
00:58:24私は思います
00:58:25つまりこの中国を孤立化させるということですか
00:58:28逆で
00:58:29アメリカが関税をかけるところに
00:58:32お給を据えるために
00:58:34日本だって中国といろいろできますよということを
00:58:37アメリカに見せていくということ自体が
00:58:40私は現実的にはないように思うんですね
00:58:43つまり日本が安全保障で独立し
00:58:48自分のところで全てを賄えるなら
00:58:50ともかくとして
00:58:51これだけアメリカに頼っている中で
00:58:54中国の脅威というものは
00:58:56アメリカと全く共有しないということは
00:58:59不可能なのではないかというポイントです
00:59:02中国の脅威というのは
00:59:04まあいや脅威じゃないと
00:59:05経済的に貿易ができれば
00:59:08中国は大事な国だし
00:59:09お隣の国なんだという意見も確かにあるでしょう
00:59:12しかし現実
00:59:13日本が安全保障で頼っているのは
00:59:16中国ではなくてアメリカなんですよね
00:59:18だからといってこの中国を孤立させよう
00:59:21経済的にサブライチェーンを
00:59:22これにも全部突き従うべきだということですか
00:59:25全て突き従う必要はないと思います
00:59:27やはり自由経済というものを日本が標榜して
00:59:30そういった言論の面でも行動の面でも
00:59:33リーダーとなっていくことは必要だと思います
00:59:36ただ中国に対してあまり
00:59:38幻想を抱いてしまってはいけないということです
00:59:41つまり今までアメリカは
00:59:42中国が豊かになれば
00:59:44民主主義国家になって
00:59:46私たちのルールに基づく国になるだろうと
00:59:49ずっと思ってきたんですよ
00:59:50ところがWTOは発展途上国として
00:59:54搾取はするわ
00:59:55そしていろんなところで迂回輸出もして
00:59:58結局のところ中国が経済的に豊かになり
01:00:01それがAIとかデジタルも
01:00:04どんどんアメリカを凌ぐようになり
01:00:06さらには軍事的にも凌ぐようになり
01:00:09このインド太平洋の地域では
01:00:11いかに中国の戦艦の数にしても
01:00:14何にしてもアメリカより勝っている状況になってしまって
01:00:18本当に安全保障上困っているのは誰ですか
01:00:22ということにもなるわけです
01:00:23この地域の台湾海峡もそうですけれども
01:00:26経済的にも脅威であるということを
01:00:30私たちは認識しておかないと
01:00:32アメリカが関税をかけて
01:00:34あまりにも無謀だから
01:00:35中国ともバランスを取りながらという
01:00:38考えもあるのは理解できますけれども
01:00:41それでもしっかりと安全保障の問題を
01:00:43私たちはシビアに認識しておく必要があると思います
01:00:46中澤さんはこの中国を孤立させようというのが
01:00:49究極的なトランプ関税の狙いではないかという見方
01:00:53どうご覧になりますか
01:00:53私はこういう外交とかあまり専門じゃないので
01:00:57分からないところが多いんですけれども
01:01:00外国人の投資家の人って
01:01:02今この時期って桜が咲いたあたりから
01:01:04やったらとくるんですね
01:01:05この人たちが来て言っていたのは
01:01:07こういう状況の中でやっぱり日本は
01:01:09欧州と組むべきじゃないかと
01:01:11あるいはオーストラリアとか
01:01:13みんなと組むべきじゃないかと
01:01:14だから除くアメリカという体制を作るのは
01:01:17一つのやり方だということを言っている人が
01:01:19欧州の中では多かったですね
01:01:21それはそうだろうというふうに思うんです
01:01:23でも一方を金融市場の人として考えるのであれば
01:01:26やっぱりアメリカと中国って
01:01:28両方大国すぎてですね
01:01:30無視できなくなっている
01:01:31両者ともです
01:01:32なのでアメリカに乗って
01:01:34中国をじゃあ除こうぜというのも
01:01:36乗りたくないし
01:01:37中国に誘導されて
01:01:39アメリカを除くような
01:01:41政策を取ろうと言われても
01:01:42それに乗るべきではないというふうに思うんですよね
01:01:44なのでやれることは唯一一つだけ
01:01:46自由貿易というのを
01:01:49ちゃんと貫きますよということを
01:01:50言っていくことと
01:01:51その一方で
01:01:52日本としては何が一番得かという国益を
01:01:55ちゃんと主張してもらうこと
01:01:56それができるんだったら
01:01:58日本の縁も
01:02:00それから日本国債も安泰だと思うんですが
01:02:02そうなれるかどうか
01:02:03今結構瀬戸際だなとは思ってみています
01:02:05ちょっとあまり時間もなくなってきたんですが
01:02:07このベトナムマレーシアもカンボジアも
01:02:09このあたりの国々というのは
01:02:11中国にあまり依存して飲み込めたくもないし
01:02:15やっぱりアメリカも大事だと
01:02:16中国も大事だと
01:02:18非常にあるバランスで動いているところだから
01:02:20ここの中国の方にベッタリ行くということは
01:02:23なかなか考えにくいということは言えますか
01:02:24ベッタリ行くのは考えにくいし
01:02:28日本の利益でもないんですよ
01:02:29ですからそこはね
01:02:31言葉も問題じゃなくて
01:02:33日本の外交というのは
01:02:35結果を作るための行動ですからね
01:02:38これらの東南アジアの諸国を
01:02:41引きつけておく
01:02:42同時に中国との関係において
01:02:46日本がアメリカに乗っかって
01:02:48孤立化させているわけじゃないということは
01:02:51示していくということが必要で
01:02:53何も安全保障について
01:02:55中国に乗っかろうなんてことは全くないわけでね
01:02:58安全保障は米国とともに
01:03:00十分な抑止力を張っていくということであって
01:03:03だけどアメリカのようにね
01:03:05いやもう中国はのけもにするんだというところに
01:03:08踏み切ることは日本にはできない
01:03:10やっぱり日本の経済の実態っていうのはね
01:03:12やっぱり米中というのは
01:03:15二大マーケットなんでね
01:03:18ある意味両方とも大事にするという政策を
01:03:21取らなきゃいけないと僕は思うんですね
01:03:23今ねアメリカが言っていることは
01:03:25あまりにも極端だと思う
01:03:27そうですか
01:03:27このベトナムもマレーシアもカンボジアも
01:03:30これだけ関税が高いのは
01:03:32中国の製品の迂回輸出というのを
01:03:35アメリカが防ごうとしているかのようにも見えるんですね
01:03:38さてこの後はですね
01:03:39実はアンポリでも非公式会合で
01:03:42このトランプ関税が議論されると
01:03:45中国がこれは一方的にいじめだと訴えたそうです
01:03:48この後です
01:03:49トランプ氏最近は柔軟だということを連発してまして
01:03:53いろいろ朝礼募会のように変わっている
01:03:55そして中国の要請でアンポリでも
01:03:58この問題を話し合えるということであります
01:03:59さてこの関税いつまで続くんでしょうか
01:04:02田中さんいかがでしょうか
01:04:04あの大木自身がね
01:04:05何年ですかね
01:04:074,5年アメリカと経済交渉をやって思うんですけど
01:04:11アメリカはね一番最初のところで
01:04:12これだけ敷居を上げてくるんですよ
01:04:15ここまでやらないとダメだ
01:04:16だけど僕らね
01:04:18それは外には出さないけど
01:04:19叩くわけですアメリカを
01:04:20叩いた結果この辺で落ちるの
01:04:23この辺に落ちた時にアメリカは偉大な成功だというわけですね
01:04:27そういう国なんですよ
01:04:29だからあんまりね
01:04:30今表面に出てることだけを捉えて
01:04:32行動するのは間違いだというふうに思いますしね
01:04:36この中国を孤立化するなんてね
01:04:38現実にはそんなことできないんだから
01:04:40もう少し現実的に物事を考えて
01:04:43日本は考えていくのは
01:04:45相当復元思考でね
01:04:47シュルードな政策を考えていかないと
01:04:49この時代は持たないと思うので
01:04:52表面だけじゃなくてね
01:04:53きちんと考えてもらいたいと思います
01:04:56中沢さんいかがですか
01:04:58いつまで続くかということに関しては
01:05:00割と金融で言われているのは
01:05:02こういった交渉は7月4日の独立記念日の間に終わるでしょうと
01:05:05その後どれぐらいかというと
01:05:08私の会社で企業は世界の700社に対してアンケートを取って
01:05:12そしたら87%が半年以内に収束をすると
01:05:16収束する
01:05:17それは希望的観測も入っているんだと思いますけど
01:05:21落ち着いていくということを言っています
01:05:23落ち着いていくとごめんなさい
01:05:24関税が下がって元に戻ると
01:05:26近いと
01:05:27近いところまで
01:05:28割と恩恵なところまで行くのではないかと
01:05:31期待を持ってみている
01:05:32なのでそういう可能性も
01:05:34我々みんな期待しちゃっているわけですよ
01:05:36なのでそうならなかった場合には
01:05:38今度またマーケットは混乱するということになります
01:05:40混乱した数字が出ると
01:05:42さっき田中先生がおっしゃったように
01:05:44それが支持率につながってトランプを自制させるということにつながるとは思っていて
01:05:48なのでいずれにしろそんなに長い話ではないのではないかというふうに見ています
01:05:52そう思いたい
01:05:54そう思いたいということを含めて
01:05:56中村さんいかがですか
01:05:58この朝礼募会というところですけれども
01:06:00やはりトランプ氏は最初は交渉の余地はないと言っていましたけれども
01:06:04これが実は隙間があるんだということがよく分かりました
01:06:07やっぱり自分にとって怖いものもあるんだということですね
01:06:09いろいろあります
01:06:10国内に対しても
01:06:11そしてこれからなんですけれども
01:06:13特に中国の問題で孤立化させるなんていう言葉がありましたが
01:06:17それはある意味思いとか
01:06:20ある意味理想というところもあるかもしれませんが
01:06:23現実はそうはならないでしょう
01:06:24したがってマーケットが揺らいだり
01:06:27あるいは債権市場が動揺したり
01:06:30もっと言えばインフレになってきて
01:06:32国民の方にもお尻に火がつきそうになってきた場合には
01:06:36すぐにでもトランプ氏は
01:06:38習近平氏に電話するんじゃないかと思います
01:06:40それは結構近いかもしれません
01:06:42近いかもしれません
01:06:43そしてSNSにいきなり電話したよって言ったら
01:06:47またマーケットが戻る
01:06:48そういったことを彼は続けていく可能性があると思います
01:06:51寝かして大成功だなんてことを
01:06:54もちろんだから私はこれはやってきたんだというぐらいですよね
01:06:57はい皆さん今日はどうもありがとうございました
01:06:59ありがとうございます
01:07:02ありがとうございました

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